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【宝塚記念】“現役最強“を決定づけたクロノジェネシスの圧勝劇。欧州遠征への機は熟した!

三好達彦

2021.06.28

 レース後、前走まですべてのレースで手綱をとっていた北村友一騎手にメッセージを送ったクリストフ・ルメール騎手。続いてクロノジェネシスのレースぶりをこう振り返る。

「コンディションが良く、返し馬もいい感じでした。いいポジションで我慢して、直線を待って追い出したらだんだん加速していって、ラスト200mはとてもラクでしたね」

 またレース前に、ドバイ遠征で受けたダメージからの「回復力の凄さに驚いている」と述べていた斉藤調教師は、「ファン投票1位で出走できて、いい競馬を見せられてホッとしています。ドバイ帰りで不安要素もあったが、本当にこの馬の強さを再確認しました」と喜びを表した。
 
 あらためて”現役最強”の評価を決定づけたクロノジェネシスへの視線は、これまで何度も噂にのぼっていたフランスの凱旋門賞(GⅠ、ロンシャン・芝2400m)に遠征するかどうかという点に移っていく。

 昨春、斉藤調教師を取材した際、「父のバゴは凱旋門賞馬で、クロノジェネシスもタフな馬場は向いていると思うので、欧州へ遠征したい気持ちはありますが、コロナ禍がこの状況なので、いまは国内に専念したいと思っています」と語っていた。まだ予断を許さない昨今ではあるが、グローバルな馬の行き来も戻りつつあるいま、機は熟したと言ってもいいだろう。

 ルメール騎手はレース後のインタビューで、「クロノジェネシスはヨーロッパ血統なので、柔らかい馬場でもいいパフォーマンスが出来るでしょう。特にフランスではいい結果が出せると思います」と語り、その適性について太鼓判を押している。
 オーナー、トレーナーらの勇気ある決断を期待したい。

文●三好達彦

【関連動画】クロノジェネシスが”格の違い”を見せつける快勝!JRAが公開した宝塚記念のレース動画はこちら
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