第三世代トリオで唯一勝利した小島は、「何も憶えてねえ。中盤から後半、何も憶えてねえよ。憶えてなくて、こうやって結果を出せたこと、それは今の俺にとってとても大事なことだ。今に見てろ。必ず意地を見せてやる。ただ、後藤洋央紀、今この時代にお前と一緒にプロレスラーでいられたことを感謝してるよ」と謙虚な態度を変えない。

　また、因縁の石井に敗れた永田は「あー、クソ！ チキショウ！チキショウ、手応えあったのにな」と悔しさを露わにすると、「『悔しい』しかねぇよ。明日、明日勝って、全部帳消しだ。それだけ」とタイトルマッチでのリベンジを宣言している。

　一方、チャンピオンチームのYOSHI-HASHIは「今日は全てにおいて勝ってやろうと思ってたけど、あの石頭だけは歯が立たなかった。だから、結果は明日、今日と一緒だから。俺らが必ず勝つ」と、今度は圧勝したい考えだ。

　後藤は頭を押さえながらふらついた足取りでノーコメントで控室へ。石井は腰を押さえながらインタビュースペースにたどり着くと「明日で終わらしてやる。悔いが残らねぇように、完全燃焼させてやるよ」とタイトルマッチで第三世代トリオとの抗争は終わらせると明言した。

　３試合ともかなり熱を帯びていただけに、タイトルマッチは好勝負が期待できそうだ。
  ◆新日本プロレス◆
『KIZUNA ROAD』
2021年７月１日
東京・後楽園ホール
観衆　290人
▼スペシャルシングルマッチ（30分１本勝負）
○YOSHI-HASHI（14分30秒　バタフライロック）天山広吉●
●後藤洋央紀（15分11秒　片エビ固め）小島聡○
※ラリアット
○石井智宏（22分20秒　エビ固め）永田裕志●
※垂直落下式ブレーンバスター

文●どら増田