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「ユウキはF1の財産だ」紆余曲折の角田裕毅に対するチーム首脳の評価は揺るがず!フェルスタッペンとの「類似性」にも言及

THE DIGEST編集部

2021.07.06

 角田も父親の手厚いサポートを受け、カート時代にはドライビングの基本を学んだことが知られているが、やはり最高峰レースの世界を知るヨスから全てを叩き込まれたマックスは、17歳でトロロッソ(アルファタウリの前身チーム)でF1デビューしてからすぐに“違い”を見せ、その才能を発揮することができたようだ。

 角田は今季ここまで、苦戦する時間の方が長くなっているが、トスト代表にとってはそれも計算の内であるようだ。ある程度の時間を費やせば、角田がさらに学習を重ねて高いレベルに達することできると考えており、「ユウキはF1の財産だ」と断言するほど、今でもその資質を高く評価している。

 もっとも、彼がマックスに肩を並べられるかどうかは「まだ分からない」と正直に語り、「今後の学習によるだろう。マックスの場合は、急激な上昇曲線を描いた」として、これから正念場を迎えることを強調した。
 
 角田がミスを犯すと、その去就に関する話題が多く浮上するのは、ドライバーに対するプレッシャーが厳しいことで知られるレッドブル・グループでは当然のことだと考えられている節があるが、以前に話題となったイタリア移住の件も含め、トスト代表の言葉からは、じっくり逸材を育成するプロジェクトが進んでいることを感じさせる(マルコ顧問が同じ考えを持っているかは不明だが……)。

 角田はデビュー前、「レッドブルでマックスのチームメイトになること」を目標のひとつに挙げたが、先日のレッドブル公式サイトに公開されたインタビューでも、「チームメイトを選べるならマックス」と語っている。モナコで「美味しいジントニックの作り方を教えてくれた」という23歳のワールドチャンピオン候補筆頭に近づき、首脳陣の見立てが間違っていなかったことを証明したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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