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モータースポーツ

“悪しき歴史”の再現危惧も! ハミルトンとフェルスタッペンの今後に懸念の声「ペナルティーによる王者決定は望んでない」

THE DIGEST編集部

2021.07.22

 1989、90年はいずれも日本GPにおいて、アイルトン・セナとアラン・プロストが交錯し、89年はプロストが、90年は故意にインから当たりに行ったことを後に認めたセナがタイトルを獲得。94年は最終戦のオーストラリアGPでインを突いたヒルと譲らなかったシューマッハーが接触して後者が初の世界一を決定した。

 そして97年は、ヘレスでの最終戦でシューマッハーが再び“扉”を閉めて自身はリタイアしたが、ジャック・ヴィルヌーブはダメージを負いながらも完走して年間王者に輝いた。
 
 もっとも、これらの歴史的なレースはいずれも直接タイトルの行方を決したものであり、その点で今回の件とは様相が異なる。状況的にもこれらは、タイトルを得るための体当たり的な“最終手段”とも捉えられるが(90年のセナには復讐的な意味合いもあったようだが)、ハミルトンやフェルスタッペンがシーズン中盤の時点でこのようなリスクを冒すメリットはなく、そこに“策謀”のようなものは感じられない。

 とはいえ、ハミルトンがもし僅差で8度目の世界制覇を成し遂げた場合、それは「アスタリスク・タイトル」、つまりケチが付いた、疑惑のタイトルとなってしまう可能性があると同メディアは指摘している。さらなる因縁がライバルたちの間に生まれた中、今後のタイトル争いがどのように進み、最後に見る者が納得のいく結末を迎えることができるか。今後の一戦一戦から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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