一方、各国のメディアでは、オランダの『RN365』が「今季最高の結果を得るに相応しい良いドライビングを見せた。無線でチームに不満を爆発させる場面もあったが、彼は重要なポイントを獲得するため、レースをクリーンに進めた」、『VAVEL』のスペイン版は「混沌としたレースの中、ガスリーとのデュオでダブルポイントに必要な仕事を果たした」と評価している。

　対して、イタリアの『MOTORIONLINE』は「ハンガリーでのほろ苦いエンディング」と表現。「16番手スタートの日本人は、様々なアクシデントを利用して５位に浮上したが、ペースに苦しんだことで、49周目にはチームオーダーでガスリーに６位の座を譲ることを余儀なくされた」と報じた。
  　また、『F1news』などは、フェラーリのマッティア・ビノット代表が、赤旗中断からの再スタート時のピットの混乱の中で角田とラティフィが強引にカルロス・サインツの前に出たと主張し、「危険な行為であり、ルールを尊重しなかった」と批判したことを伝えている。

　まさに、混沌のレースの中でエステバン・オコンが初優勝を飾るという新鮮味溢れる週末となったハンガリーGP。これでF１は約１か月間の夏休みに入り、８月27日よりベルギーで再開される。

構成●THE DIGEST編集部