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ラグビー

「あっちは1週間、こっちは2年半」名将エディーが完遂したオールブラックス撃破の“シナリオ”【ラグビーW杯】

川原崇(THE DIGEST編集部)

2019.10.27

 ラストの20分間で、エディーHCは矢継ぎ早に5選手の入れ替えを行なった。そのいずれもが機能性抜群にツボを抑え、チームとして連動し、ニュージーランドの反撃を封じ切った。

 指揮官は「今日はフィニッシャー(のメンバー)を先に決めてから、スタメンの15人を選んだ」と明かし、「あの一番重要な時間帯で、個々が素晴らしいパフォーマンスで立ちはだかってくれた。活力と規律を持ってだ。ニュージーランドは勢いを取り返せなかっただろう」と、会心の采配に胸を張った。

 終始上機嫌に話すエディーHCだが、敵将スティーブ・ハンセンの退任に関して問われるとリップサービスが過ぎて、会場をざわつかせるひと幕もあった。

「これからふたりで呑みに行くよ。私たちの関係性はずっと変わらないさ。1997年に初めて監督同士で戦い、いろんな勝ちや負けを重ねてきた。スティーブは本当に素晴らしいコーチで、常になにが最適かを考えられる。ずっと感銘を受けてきたよ。今後は(日本のトップリーグの)トヨタでやると聞いているが、クルマはぐっと速くなるだろうね(笑)」

 ハンセンHCの新天地をついポロリと漏らしてしまったのだ。「大会スポンサー(レンジローバー)とは異なる名前を出してしまったから問題になるかな?」ととぼけたが、あとの祭りである。
 3大会ぶりのファイナル進出に向けて、「まだ歴史を築いたわけじゃない」と冷静に語ったエディーHC。最後は「9月8日に日本に来て、決勝に残りたいと思ってやってきた。我々はいまのベストではないが、この大会でベストになろうと話してきた。最高の準備をしたいと思う」と、決意を口にした。

取材・文●川原崇(THE DIGEST編集部)

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