また、コースの特性にも触れ、「バンクが多く、とても急勾配であり、次のコーナーに最高速で突入するためには、優れた技術が必要になります。個人的に、これまで見たことがないカーブに素早く適応することは得意です。シミュレーターでは、新しいコースを完全には把握できないので、歩いてコースを下見することが、より役に立ちます。歩くことで、コースの全体像が掴めます」と分析した。

　そして、「フリー走行では、できるだけ多くのことを学ぶ必要があるため、ミスによって走行時間を失わないよう気を付ける必要があります」と、どのレースにも共通する彼の“課題”を改めて語った21歳のルーキー。後半戦で飛躍するために重要となるオランダGPに、仕切り直して臨む彼は今後に勢いをつけるようなパフォーマンスと結果を期待したい。
  『Motorsport-TOTAL.com』は、アルファタウリがホームレースとなるイタリアGPで来季のドライバーラインアップが発表される予定だと報道。角田に関しては一時、アレクサンダー・アルボンが取って代わる可能性もあったようだが、このタイ人ドライバーにはジョージ・ラッセル（メルセデス入りが濃厚）の後釜としてウィリアムズ入りの話が出てきており、角田のシートを脅かす者は現時点で不在であるという。

　オランダGPでそのポテンシャルを存分に発揮し、すっきりした形で2022年のチーム残留発表を待つことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部