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モータースポーツ

「全て金のためのシナリオだ」ベルギーGPのレース成立をハミルトンが「茶番劇」と酷評。月曜延期の可能性はなかったのか?

THE DIGEST編集部

2021.09.01

豪雨のため赤旗中断となったベルギーGP。わずか2週でのレース成立にハミルトンは黙っていられなかったようだ。(C)Getty Images

豪雨のため赤旗中断となったベルギーGP。わずか2週でのレース成立にハミルトンは黙っていられなかったようだ。(C)Getty Images

 激しい雨によって正式なレースが行なわれることなく、数周のフォーメーションラップだけで終了したF1第12戦ベルギー・グランプリ。75%の周回に達していないため、10位以内の入賞ドライバーには、通常の半分のポイントが与えられることとなった。

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 最初の赤旗中断から、実に3時間以上のディレイとなったことで、セバスティアン・ベッテル(アストンマーティン)やミック・シューマッハー(ハース)らとのサッカー対決やダニエル・リカルドとメカニックの“戯れ”など、各ドライバーの様々な時間の潰し方を見ることができたという意味では、興味深いものとなったが、その後にレース再開のためにフォーメーションラップが行なわれたが、再び強くなった雨によって赤旗再中断、間もなくしてレース終了が告げられた。

 規定では、2周以上の周回によってレースは成立するとされているが、今回は3周目に入ったところでの赤旗であるため、実質的に1周のみの周回であることが指摘されている。これに対し、F1レーシングディレクターのマイケル・マシが、赤旗に関する規定とポイントに関する規定は別であると主張。赤旗に関しては、フォーメーションラップを先導したセーフティーカーがコントロールラインを3回通過していることで、問題はないとしている。
 
 しかし、これについては多くの現地メディアが疑問を呈しており、イタリアの専門サイト『MOTORIONLINE』は、雨中での予選Q3でランド・ノリス(マクラーレン)が大クラッシュを起こして以降、「常にプレッシャーに晒されていたマシ・ディレクターが、今回の特別の状況のために規定を変え、奇妙な決定を下した」と指摘。そして、“無理やり”レースを成立させた理由として、レース主催者から開催権料を満額受け取るためだという見方は少なくない。

 これに対して、F1のステーファノ・ドメニカリCEOは「絶対にない」と、決定への商業的要因の影響を完全否定。今回の決定に先立ち、各ドライバーの無線からの意見を参考にするなど、天気予報などの情報と競技的な見地からの決定であったことを強調している(英国の専門メディア『THE RACE』より)。
 
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