この結果を報じた各国メディアでは、英国『Sky Sports』は「驚きの“退場”」、ポーランドの専門メディア『dziel pasje』は「昨季のイタリアGP勝者ピエール・ガスリーは再びチームの母国レースでフェラーリ勢やセルジオ・ペレス（レッドブル）を押えての予選６位という大きな仕事をやってのけた。一方の角田は同じようにはいかず、またもやQ１敗退。ただ、ベストタイムがトラックリミットで取り消されたという点で弁明の余地はある」と、それぞれ報じている。

　今GP開幕前の会見では、「一貫性を欠いた」ことや「クラッシュを繰り返してチームに多くのお金を使わせてしまった」ことで「契約延長には少し驚いた」と正直な気持ちを語ったルーキーは、チームへの感謝や自身の進化を示す意味でも、「まずは今季残りのレースに集中して、ポイントを争いたいと思います」と意気込みを語っている。トラックリミットによって今後の仕事を難しくしてしまったが、これをどのような形で挽回していくかが興味深い。
  　ガスリー、シャルル・ルクレール、カルロス・サインツ（ともにフェラーリ）、アントニオ・ジョビナッツィ（アルファロメオ）、ジョージ・ラッセル（ウィリアムズ）とともに、イタリアGP仕様の特別ヘルメットが注目されている21歳の日本人ドライバーは、この後のレースではそのパフォーマンスで人々の耳目を集めることができるか!?

構成●THE DIGEST編集部