比較的厳しめな評価の多い『THE RACE』も今回は「7.5」と高採点であり、寸評ではチームメイトとのタイム差などネガティブな点を指摘しながらも、全体的なポジティブな記述となっている。

「予選ではソフトタイヤでQ３進出を果たしたが、それでもガスリーとは0.8秒の開きがあった。リアの不安定さに苦労したが、決勝では最初のスティントを８位で走行し、ボッタスには抜き返されたものの、それ以上ポジションを失うことはなかった。最初のソフトタイヤでのスティントが、レース後の彼を失望から遠ざけた。まだペースは足りないが、オールラウンドのパフォーマンスは良好であり、ノーポイントレースを５戦で終わらせた」

『CRASH』は「ここ数戦で好転を続ける角田は、９位への強い意欲を示した。ルーキーはピットインするまでの最初のスティントで、ガスリーとボッタスを寄せ付けなかった。速いメルセデスを止めることはできなかったが、ライコネンからのプレッシャーに抗い続け、ハンガリーGP以来のポイント獲得のためによく頑張った」と日本人ドライバーを称賛し、「８」を与えた。
  『GPBLOG』は「予選ではQ３進出もガスリーほど速くなかったが、決勝ではついにポイントを獲得した。ユウキはレッドブルの信頼に報いつつあるように見えるが、そこまでの道のりはまだ長いだろう」と慎重な見方ながらも、「7.5」と高評価。同採点の『F1i.com』は、その寸評もポジティブな内容で占められている。

「トルコでの期待外れの結末の後、アメリカでは本当の成功を必要としていたが、幸いにもそれは実現。ガスリーが早期リタイヤする中、チームの士気を高める貴重なポイントを獲得した。金曜日の朝にはハースの２台より速いだけだったのが、予選では驚きのトップ10入り。決勝では誰も好まないソフトタイヤでのスタートでガスリー、ボッタスの先を行き、最後まで能力を発揮しながら冷静さを保って９位でチェッカーフラッグを受けた。今後もルーキーのこのようなレースを見たいものだ」

構成●THE DIGEST編集部