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モータースポーツ

タイヤ選択の「危険なギャンブル」から見える角田裕毅とチームの関係!? 海外専門メディアが入賞の要因を検証

THE DIGEST編集部

2021.10.28

 もし予選で角田が下位に沈んでいた場合、チームはパワーユニットを交換する用意があった。だが、彼とチームが以前よりも深まったコミュニケーションによって改善に取り組んだ結果、車はフリー走行時と打って変わってパフォーマンスを上げてトップ10入り。これがチームに、決勝での幾つかの戦略オプションをもたらしたという。

 また、この週末で角田のドライビングが安定していたのは、決勝までに彼がソフトタイヤでの走行が多く、車の限界点を見つけてい点が大きいと同メディアは解説。予選でのタイムについては、今回もガスリーと0.8秒という小さくない差がついた結果を課題に挙げながらも、予選、決勝ともにチーム戦略の意図を理解して「良い仕事を果たした」と称賛した。
 
 トルコGPでもソフトタイヤの選択でQ3進出を果たすも、決勝は雨天のためにソフトでのスタートは免れた。そして決勝では、ルイス・ハミルトンを8周にわたって抑え込む好パフォーマンスを披露した一方で、後にミスでポイント圏外に……。対して今回は、不利な状況を自らの力で好機に変え、以降も安定感と力強さを感じさせるドライブで結果を残したということで、この2レースには大きな違いが生まれた。

 そして『THE RACE』が指摘したように、今回の貴重なポイントの獲得に至ったのは、チームの判断と努力、ドライバーとの連係がうまく機能した結果と言えよう。今季は幾度か戦略で失敗を犯してきたアルファタウリだが、米国での角田に関するそれは、ドライバーの成長を促し、なおかつチームとしてポイントを手にするという、誰にとっても最高の形で結実した。

構成●THE DIGEST編集部
 

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