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モータースポーツ

角田裕毅がレジェンドたちとPK対決!W杯開幕1年前のカタールで開催されたF1が“サッカー色”に染まった

THE DIGEST編集部

2021.11.23

 ピーター・シュマイケル(デンマーク)の守るゴールに各選手が2回ずつシュートを放つこのゲームで、角田は1本目をゴール左隅に力強く蹴り込んで成功し、カフーらと喜びを分かち合ったが、2本目は力み過ぎたかクロスバーを越える失敗で顔を両手で覆うことに。ちなみに子どもの頃は真剣にプロサッカー選手を目指していたというガスリーは、さすがの落ち着きぶりで2本とも成功させている。

 トゥーレがシュートの際に靴を飛ばして笑いを誘うなど、楽しい雰囲気の中で行なわれた対決は、なぜかチーム・カフーの最終キッカーとして、それまで司会を務めていたデイビッド・クルサード(元F1ドライバー)が急遽参戦して外す(GK正面)という結末で、チーム・デサイーが勝利。1998年に母国でのW杯優勝に貢献したキャプテンは「スポーツには世界を変える力がある。ここにいる全ての人を楽しませられて良かった」と語っている。
 
 そしてF1カタールGPでは、ピルロが母国のチームであるフェラーリのピットを訪れたり、ベッカムがマクラーレンのピットでレースを観戦したりするなど、交流を深めることで、いつになくグランプリはサッカー色の強いものとなり、W杯をアピールするという目的は十分に果たされたようだ。

 一方で、この週末には前FIFA会長で汚職疑惑により2015年に辞職したゼップ・ブラッターが、フランスの日刊紙『Le Monde』のインタビューの中で、11年前に行なわれた2022年W杯開催国の決定時に、当時のフランス大統領だったニコラ・サルコジがFIFA副会長でUEFA会長だったミシェル・プラティニの投票に介入したと告発。「この介入がなければ、カタールでの開催はなかった」と主張し、一方のプラティニが完全否定するなど、政治的な黒い部分も改めて脚光を浴びることとなった。

 いずれにせよ、中東初のW杯開催に向けての準備は着々と進んでいることが、同じく中東の影響力を増していく一方のF1でのイベントによって示されたのは、興味深いものがある。

構成●THE DIGEST編集部

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