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モータースポーツ

レッドブル首脳陣がF1劇的な最終戦の舞台裏を告白。「ユウキだったら事件に」と語った“奇跡のクラッシュ”とは

THE DIGEST編集部

2021.12.24

 このように見解を示したマルコ顧問だが、レッドブルに「幸運」をもたらすクラッシュを起こしたのがラティフィで良かったと捉えているようだ。

 彼の所属するウィリアムズはメルセデスからパワーユニットを供給されているチームであり、すなわち「レッドブル側のドライバー」(マルコ代表)ではないため、人々に疑惑を抱かせることがなかったということだ(ラティフィ自身はSNSなどで誹謗中傷や脅迫を受ける羽目となったが……)。

 オランダの元F1ドライバーで、現在はコメンテーターも務めるロバート・ドーンボスは「クラッシュしたのが(レッドブル・グループの)アルファタウリなら、何か企みがあったと思うだろう」と指摘。2008年にはルノー所属のネルソン・ピケ・ジュニアがチームの指示でクラッシュを起こしたと告白した「クラッシュゲート」が起き、F1界を大きく揺るがしたこともある。
 
 この件について、マルコ顧問は「もしユウキ(角田裕毅)がクラッシュしていたなら、ちょっとした事件が起きていただろう」とコメント。「レッドブル側のドライバー」という意味で日本人ドライバーの名前を出したわけだが、あえて「アルファタウリのドライバー」という言い方で濁さなかった。これは今季、幾度もクラッシュを起こした角田に対し、その都度、苦言を呈してきた78歳の御大らしい言動である、と言うのは穿った見方過ぎるだろうか?

構成●THE DIGEST編集部

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