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ラグビー

対戦国の名将・名手たちが語ったジャパン評「フィットネスが高く、誰もが速かった」「私たちも食らいついたが…」

多羅正崇

2019.11.06

 優勝候補を破って開幕2連勝とした日本はサモア戦を迎え、84分に松島がトライを決めてボーナスポイント付きの勝利(38-19)を挙げる。大会中にNEC加入が発表されたサモアのNO8ジャック・ラム主将は試合中、日本の運動量に目を見張った。

「私たちも食らいついたが、時に15名以上と対戦しているのではないかという気持ちになった」

 W杯イヤーの「地獄の宮崎合宿」で培ったタフネス、フィットネスは対戦国にとっての脅威になった。
 
 そしてアジアラグビー史上初の8強進出を決めたスコットランドとのプール最終戦(28-21)だ。

 スコットランドの指揮官グレガー・ダウンゼンドは、代表82キャップを誇る名キッカー。コーチとしては欧州リーグ「PRO12」(現PRO14)でグラスゴーを初優勝に導いている。

「日本は非常にチームとして団結していて、長い間一緒にいるということが分かります。自分たちのラグビーを理解しており、ラックも強く、展開も速い。セットプレーの実行も上手です」

 比類のない旅の終焉となった準々決勝の南アフリカ戦で、日本は3-26で敗戦を喫した。対戦国の指揮官は、その後のW杯制覇により2019年の年間最優秀コーチ賞に輝くことになるラシー・エラスムスHCだった。

「日本はフィットネスが高いプレイヤーで、誰もが速く動く。ウイングには2人のフェラーリ(福岡堅樹、松島)がいる。FWが非常にきついということが分かっていたので、リザーブのFWを6人にして、フレッシュ・レッグを入れようとした。日本の個々のフェラーリに対抗するためです」

 南アフリカ代表初の黒人主将としてチームをW杯優勝に導いたFLシヤ・コリシ主将は、日本戦の直後、勇敢な桜の戦士達へ賛辞を送ると共に、日本のファンに対してもメッセージを送っている。

「素晴らしい観客の前でプレーできたことは感動的でした。日本の観客の皆さんも最高でした。日本のファンは自国のチームを誇りに思ってほしい。彼らは全てを出し尽くして戦っていました」

 日本はすべてを立ち尽くした、あなた達の代表チームは素晴らしい――それが身体をぶつけ合った歴戦の猛者だからこそ分かる、偽りのない実感だった。

取材・文●多羅正崇(フリーライター)

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