さらに、2002年ソルトレイク五輪のアイスダンスで銀メダルに輝いたイリヤ・アベルブフ氏も口を開いた。

　振付師でアイスショーの名プロデューサーとしても鳴らす48歳は、「急速な勢いで成功した人物に対しては、嫉妬する者が多いんだ」と論じ、「サフチェンコは素晴らしいスケーターだったし、私は尊敬もしている。嫉妬するような人物ではないと思うが、じゃあなぜあんな発言をしたのか。バッハ会長も然りだ。馬鹿げていて、理解できないよ。唯一無二の指導者であるトゥトベリーゼがなぜここまでプレッシャーに晒されなければならないんだ」と怒りを滲ませた。
 
　トゥトベリーゼ氏は月曜日に自身のSNSを更新。一連の騒動に対して「昨日まで微笑んでいた人たちが突如として離れていき、そしらぬ顔で無視をし、ジャッカルのように襲い掛かってくる。こうした人びとからは距離を置こう。運命が真実を暴いてくれる」などと胸中を綴った。

　政府高官もトゥトベリーゼ擁護の姿勢を鮮明に打ち出すなど、ロシア国内は母国に栄誉をもたらしてきた功労者を称えるムードが高まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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