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ゴルフ

いよいよ開幕の国内女子ゴルフは稲見萌寧の独壇場か? 今季から始まる新システム、対抗馬の存在を徹底分析!

山西英希

2022.03.01

 ただし、稲見が言うように今の女子ツアーには強い選手が数多くいる。昨年、賞金女王を最後まで争い、メルセデスランキング1位とった古江彩佳や、シーズン終盤に2勝を挙げた渋野日向子が今年から米女子ツアーに参戦するとはいえ、全く安心できない。

 昨季、5勝を挙げて賞金ランキング3位に入った小祝さくら、未勝利ながらランキング4位となった西郷真央、4勝を挙げたランキング5位の西村優菜の3人は、メルセデスランキングでも、平均ストロークでもトップ5に入っているだけに、新システムにも十分対応してくるだろう。

 また、賞金ランキングの上位者でいえば、『日本女子オープン』を含む2勝を挙げた勝みなみ、公式競技2勝を含む3勝を挙げた原英莉花も虎視眈々と年間1位を狙う。
 
 穴的存在としては、未勝利ながらもメルセデスランキングで8位に入った高橋彩華だろう。パーオン率が75.44パーセントで2位とアイアンショットの安定感は、稲見にもひけをとらない。西郷にもいえるが、ツアー初勝利を飾ると勢いに乗ってポンポンと勝ち星を重ねるかもしれない。

 年間女王となるには、公式競技や4日間大会で勝ち星をどれだけ稼ぐかがカギを握るが、海外メジャーのポイントが高いことも気になる。仮に2位に入っても480Pを獲得でき、公式競技を制するよりもポイントが高いのだ。

 もちろん、そう簡単に海外メジャーで上位に入ることはできないが、昨年は笹生が『全米女子オープン』を制し、稲見が東京五輪で銀メダルを獲得している。

 渋野も19年に『AIG全英女子オープン』を制したときは新人だった。若い世代は時として想像を超える成長度合を見せるだけに、思いがけない選手が海外メジャーで活躍し、年間王者になることもあり得る。誰が王者になるにせよ、最終戦までもつれるような混戦になることを期待したい。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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