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【桜花賞】ハナ差で勝ち切ったスターズオンアースはオークスへの視界も良好! 一方で1番人気ナミュールの大敗をどう見るか?

三好達彦

2022.04.13

 スターズオンアースの父は、2015年の皐月賞、日本ダービーに優勝し、昨夏に急死したドゥラメンテ。昨秋の菊花賞を制したタイトルホルダー(牡4歳/美浦・栗田徹厩舎)に次いで、本馬はドゥラメンテ産駒として2頭目のG1ホースとなった。

 スターズオンアースはここまで勝ったのは未勝利戦のひと鞍のみだったが、今年に入ってフェアリーステークス(G3、中山・芝1600m)とクイーンカップ(G3、東京・芝1600m)で続けて2着と堅実な成績を残していた。一方で詰めの甘さが課題になっていたが、今回新たに手綱を託した川田将雅騎手の前半に脚を溜める策が奏功。素晴らしい切れ味と闘争心という新味を引き出して、今回の戴冠を引き寄せた。

 順調にいけば次走は二冠目のオークス(G1、東京・芝2400m)になるだろうが、血統的な裏付けに加え、スムーズに折り合いが付く気性面の適性もあり、距離延長は不安材料とはならないだろう。視界は良好だ。

 上位に入着したなかでは、自身が2400m以上の距離を得意とし、三冠牝馬のデアリングタクトや、皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したエフフォーリアを出しているエピファネイア産駒だけに、4着のサークルオブライフは巻き返し必至だ。

 逆に判断が難しくなったのは、手綱をとった横山武史騎手が不可解な大敗に首をひねるナミュール。父ハービンジャーは長短さまざまな距離でG1ホースを送り出しているが、母の父であるダイワメジャー産駒の活躍馬はマイルまでの短距離にシフトしており、判断が難しいところ。今後はNHKマイルカップ(G1、東京・芝1600m)へ進む可能性も大いに考えられる。また、桜花賞の敗因が大外枠からのスタートという不利にのみあったのか、他の要素も考えられるのか。この点も十分に吟味したいところだ。
<了>

取材・文●三好達彦

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