メルボルンでは、車の調子に左右されながら、フリー走行では全体で10～12番手あたりのタイムを出し続けた角田のパフォーマンスについて、トスト代表は「初めてこのコースを走った割には非常に良かったし、彼は良い方向に進んでいる」と高評価。「彼は予定通りに進んでおり、後半に速さと信頼性を備えた車を提供されれば、今季を非常に良いものにできると期待している」と語っている。
  　チーム代表からも、その進歩を認められた角田。無線を通して頻繁に罵声を上げていた昨季に比べ、コクピット内でも精神的に落ち着いてきたといわれており――マクラーレンのランド・ノリスは、「５人のドライバーの良い部分を組み合わせて究極のF１ドライバーを作り上げるとしたら？」との質問に対し、「無線で叫んだりするから、純粋にエンターテイナーとして」との理由で角田を選出しているが……（『RN365』より）――、今後の安定したパフォーマンス、そしてコンスタントにポイントをチームに持ち帰ることが期待される。

　今週末に行なわれるエミリア・ロマーニャGPは、ホームサーキットとも言えるイモラでの開催であり、昨季は過剰な気合と自信によって各セッションでスピンを繰り返して、その後の苦難の始まりとなったGPでもある。ここで、彼の成長ぶりとチームの改善ぶりがどれだけ見られるかが興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
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