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桜花賞馬を押さえに回してでも狙いたいのは、数々の名牝を手がけた“国枝厩舎”の2頭!【オークス・プレビュー】

三好達彦

2022.05.20

 3番手にもキャリア3戦の上り馬、アートハウス(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)を挙げたい。

 3戦続けて2000m戦を使っているように、陣営は当初から中距離戦に狙いを定めていたことがうかがえる本馬。桜花賞の当日に行われた忘れな草賞(L、阪神・芝2000m)では、鞍上がステッキを使うまでもない楽勝で、2着を3馬身ちぎり捨てた。出走馬のレベルが低かったという声もあるが、追えばさらに差を広げたであろう末脚の確かさは一級品と評価できるうえ、距離に関しても父がジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローという血統的な強みがある。秋華賞(G1、京都・芝2000m)で2着に入った母パールコード(秋華賞2着)の手綱をとっていた川田将雅騎手が選んだ本馬。トップジョッキーの思いも込めての一戦、好勝負は必至と見る。
 
 連下候補として、まず桜花賞馬スターズオンアース、1番人気で10着に大敗した桜花賞から巻き返しを狙うナミュールは、ポテンシャルの高さを考えると押さえざるを得まい。

 続いて、2連勝でフラワーカップ(G3、中山・芝1800m)を制したスタニングローズ(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)、2戦2勝と得意の東京コースで復活を目指すプレサージュリフト(牝3歳/美浦・木村哲也厩舎)までをマークしておきたい。

 最後に触れたいのは、筆者が大穴候補として考えていたピンハイ(牝3歳/栗東・田中克典厩舎)である。新馬戦(阪神・芝1400m)を7番人気で勝ち上がると、チューリップ賞(G2、阪神・芝1600m)を13番人気で2着に激走してファンを驚かせた。そして、桜花賞でも13番人気で5着となっているように、常に人気よりも上位に食い込んでくるのが魅力的。特に桜花賞は、5着とはいえ、タイム差では勝ち馬と0秒1しかなかったことを見逃してはならない。

 ただ問題は馬体重で、デビュー戦の420㎏から1戦ごとに減らし、桜花賞には406㎏で出走。そして、水曜に発表された調教後の馬体重は402㎏と、もともと小柄な馬がさらに細くなっており、関東への輸送を考えると不安は拭えない。

 当初は推奨馬として挙げる予定だったが、馬体重の減少を考慮し、今回はごく個人的な「密かな楽しみ」に留めておく。

文●三好達彦

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