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モータースポーツ

「私は“問題児”が好きだ」 低調・角田裕毅に対してトスト代表の好印象は変わらず!? レッドブルやホンダからも期待の声が続々!

THE DIGEST編集部

2022.07.15

 一方、アルファタウリの姉妹チームであるレッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、『The Red Bulletin』のインタビューで、今季のF1に参戦している、レッドブルに所縁のある8人のドライバーに言及する中で、角田についても以下のようなコメントを残している。
 
「ユウキは日本人らしくない。典型的な日本人とは、礼儀正しく、規律があるものだと思われているが、彼にそれは感じられない。また、怒りを爆発させやすい。しかし、彼はものすごく速い。誰が何と言おうとも、我々はユウキと、彼が持つ大きなポテンシャルを信じている。ストレスを感じていない時の彼は、信じられないほど愉快で、好感に満ちている。キレやすいところはあるが、誰もがユウキのことが好きだ」

 このように、大きな問題がありながらも、ドライバーとしての資質を認めている御大。伝統的にドライバーに対しては見切りをつけるのが早いレッドブルにおいて、昨季はイタリア移住を命じ、今季は心理学者をつけるなど、度重なる改善を角田に対して施しているのは、コメントの通り、この日本の若者に対する信頼や期待があってのことだろう。

 また、昨季までのレッドブルのパワーユニット・サプライヤーであり、撤退はしたものの、現在も引き続き同チームをサポートしているホンダのモータースポーツ専門会社『HRC』の渡辺康治社長は、オーストリアGPで会場「レッドブル・リンク」に足を運んだ際、奮闘する角田について以下のように語り、激励している(英国のF1専門サイト『GRANDPRIX247』より)。

「昨季の後半から改善を続けており、今季は非常に順調に進んでいると思います。レッドブルやアルファタウリのスタッフからは、『角田は本当に良くなっている』と聞いており、今季は大きな期待を寄せています」

「(来季以降について)頑張ってもらいたいですが、基本的にはチームがドライバーを決めるので、彼らの決定に従うしかありません。とはいえ、彼はホンダの育成システムを通じて開発されたドライバーであるため、彼がうまくいくことを期待していますし、そうなることを願っています」

 現在は苦しんでいるものの、このように各方面から評価され、期待されている角田。来週末にはフランスGPを迎えるが、これを再浮上のきっかけとすることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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