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モータースポーツ

「予測不可能な状態」の角田裕毅、オーストリアGP決勝も“苦戦必至”。「機能しなければチームを去る」とトスト代表は苦言

THE DIGEST編集部

2022.07.10

なかなか調子が上がらない角田。トスト代表は彼に期待をしているものの、厳しい意見も述べている。(C) Getty Images

なかなか調子が上がらない角田。トスト代表は彼に期待をしているものの、厳しい意見も述べている。(C) Getty Images

 F1第11戦のオーストリア・グランプリは7月9日にスプリントが行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は予選から3つ順位を落としての17番手に終わった。

 先に行なわれたフリー走行2回目(FP2)では39周の走行を重ねた角田は、ミディアムタイヤを装着して23周のショートレースに臨んだが、スタート直後にマクラーレン、アストンマーティン勢らに抜かれて順位を落とし、一時は持ち直して挽回するも、その後、チームメイトのピエール・ガスリー、アルファロメオのジョウ・グァンユに抜かれ、そのままフィニッシュとなった。

 スプリントの後、彼はチーム公式サイトを通して、「タフな1日でした。全くペースがなく、他チームと比べてもレベルが違い、車は遅すぎました。全体的にグリップがなく、バランスも週末を通して予測不可能な状態です。データを確認しても、問題を見つけられておらず、これからより深く調べる必要があります」と、終始ネガティブに振り返っている。

 アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エッギントンも、ガスリーがルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触もあって15番手に終わったこともあり、「チームとして、非常に残念なレースだった」と失望を露にしながら、「ユウキのスタートは問題なかったが、早い段階でポジションを落とし、挽回することができなかった。彼は、レースが進むにつれ、車のバランスに苦しんだ」とコメントした。
 
 チームはSNSで「難しい1日だった」と振り返りながらも、決勝に向けて「リセットし、巻き返しを図る時だ!」「明日は闘争心を剥き出しにする準備ができている」と気持ちを切り替えて臨む意思を示している。だが、厳しいレースとなるのは必至であり、車の改善はもちろん、戦略もいつも以上に重要となるだろう。

 各国メディアの反応を見ると、やはりスプリントでのイタリア・チーム、およびそのドライバーたちに対してはネガティブな印象であり、オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』は「アルファタウリにとっては残念なスプリントとなり、それはすぐに忘れるべきレースである」と報じ、角田については「ペースが足りなかった。彼が今週末でポイントを獲得したいなら、レース前にこれを解決している必要がある」と綴った。
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