一方、アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エッギントンは、「（ガスリーとともに）簡単にQ１突破。ペナルティーを考えれば、それ以上走る理由はなかった」と角田の予選を振り返り、「後方からのスタートになるものの、今週末はここまで力強いペースを見せており、クリーンエアを得ることさえできれば、準備を挙げてくれるだろう」と、決勝での走りにも期待を寄せている。
  　現地メディアの報道では、『GRAND PRIX RADIO』が「アルファタウリはイタリアGP予選でのパフォーマンスに満足げだ」と、ガスリー（予選は９番手で決勝グリッドは５番手）とともに角田も好パフォーマンスを発揮したことに言及し、後者については「タフな週末になることは初めから分かっており、現実的だが、それでも良いランキングへの希望を捨てていないのは明らかだ」と伝えた。

　イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「日本人ドライバーはQ１で、８番目にベストなタイムを計測して次ラウンドに進出するという、効果的な形で予選を終えた」と綴り、角田がこのセッションでもポテンシャルの高さを見せたとして、多くのペナルティーを受けていることを指摘しながらも、決勝に向けて可能性があることを示した。

　FP２で黄旗が提示された際に減速しなかったことで３グリッド降格＋ペナルティーポイント２を科せられたことについて、角田はフランツ・トスト代表から「ユウキはオランダGPでの予選やここモンツァでのFP１で本当に良い仕事を果たしたが、FP２で黄旗を無視したことは賢明ではない。彼は感情をコントロールし、もっと規律を持つ必要がある。予選やレースならともかく、FPでは正しい反応をする必要がある」と苦言を呈されている（英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』より）。

　決勝では、今週末ここまで見せている好ペースを維持し、最後尾スタートというハンデを克服して結果を残したい。そして、チーム代表から賛辞を贈られる角田の姿を見ることができるだろうか!?

構成●THE DIGEST編集部
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