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ゴルフ

渋野日向子の“改造計画”は失敗だったのか?スイング以上に急を要する“課題”を専門ライターが指摘!

山西英希

2022.12.22

 11月初旬の『TOTOジャパンクラシック』では、「調子が日替わりだったりするので、まだゴールは見えていないと思いますが、そんなに遠い未来ではないと思います」と口にしていたのだが、3週後の『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』では、「スイング改造の完成度としては言える数字ではありません」と、一気にテンションが落ちたのである。ドライバーショットでは今のスイングがしっくりしてきているものの、アイアンショットでは依然として不安が残るのだろう。

「22年はスタートダッシュが良かった分、後半の失速で気持ち的にも段々下がっていったというか、ゴルフの調子と気持ちが平行して落ちていったのがもったいなく、悔しい1年でした。来年は自信を持って試合に臨めるようにしたいし、高い壁を乗り越えられるように頑張りたいです」

 そうシーズンを振り返った渋野。スイング改造の完成を含めてこのオフに大きな課題を残すことになったが、今の形が結果を出しつつあることも忘れるべきではない。
 
 22年はメジャーでもある『ザ・シェブロン選手権』で4位タイ、『AIG女子オープン』で3位に入っている。厳しいセッティングにも十分対応できるゴルフをした証拠だろう。シーズンを通して安定感がなかったのは、スイング改造がまだ途中だからともいえる。成否を判断するのはスイングが完成してからでも遅くはない。むしろ、アベレージが30・00(77位)、パーオンしたホールでは1・82(88位)と、チャンスをモノにしていないパッティングの改善を急ぐべきだと思うのだが……。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、07年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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