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ラグビー

昨季リーグワン新人賞獲得から日本代表デビュー。W杯出場を狙う24歳のウインガー根塚洸雅とは何者か?

向風見也

2022.12.25

クボタでは昨季リーグワン新人賞を受賞。今季もリーグ戦での活躍からアピールしていくつもりだ。(C) Getty Images

クボタでは昨季リーグワン新人賞を受賞。今季もリーグ戦での活躍からアピールしていくつもりだ。(C) Getty Images

 そもそも、人とクラッシュすることへは本能的に躊躇しない。勇敢さという前提があるから、技術を会得すれば一気に成長しうる。これが注目されるゆえんだ。

 日本代表の攻撃を作るトニー・ブラウンアシスタントコーチから、こんなエールを送られた。

「リーグワンで去年からどれだけ成長したかを見せてほしい」
 
 12月18日、東京・味の素スタジアム。スピアーズの14番をつけて先発した。

 昨季12チーム中3位のスピアーズは、序盤から昨季準優勝の東京サントリーサンゴリアスに圧をかけ続ける。南アフリカ代表フッカーのマルコム・マークスら大型フォワードが防御で前に出て、サンゴリアスのテンポを遅らせる。

 その流れで根塚も躍る。

 前半21分には、敵陣22メートルエリア右端でタックラーに当たり負けずにトライを決める。ハーフタイムが空けて早々には、相手が背後に蹴ったボールを好捕。追加点を挙げるきっかけを作る。

 さらに後半13分には敵陣の深くまで駆け込んでタックルを放ち、すぐに起き上がってパスをつながれた先まで駆け戻る。再びタックル。味方とともに走者を掴み上げ、反則を誘う。
 
 初戦を31―18で飾ったスピアーズにあって、根塚は果敢に競り合い、競り勝った。

「リーグワンでよければ、(日本代表に)選んでいただける。(ワールドカップという)遠いところを見るのではなく、近いところにあるチームの優勝を目指して頑張っていきます」

 自分を磨き続け、そのさまを表現することが、目標に近づく第一歩だ。

取材・文●向風見也
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