石川は試合最多の21得点（アタック18、ブロック２、エース１）を記録。突出したパフォーマンスで２年連続４強入りの立役者となり、今シーズン初のMVP（マン・オブ・ザ・マッチ）に輝いた。
 
　チヴィタノーヴァで30年以上専属ジャーナリストを務め、現地解説を担当したジャンルーカ・パスクッチ氏は、石川がコート外からの高い２段トスをセンターからコーナーへ叩きつけると、「マンマ・ミーア！」「どうやってあのコースへ打ったんだ？」と驚愕。唖然とした表情のままネットを挟んで立ち尽くす選手たちがその凄さを物語っていた。同クラブを担当する別のスポーツジャーナリスト、ルドヴィコ・コルヴァッタ氏は、第４セット最終局面に見せた圧巻の連続アタックに、「イシカワは、待っていたとばかりに阻止不可能な攻撃を発動した」と感嘆した。

　同時に、イタリア最大手スポーツ紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のWEB版も、「（ザイチェフを止めた）イシカワのブロックが試合の行く末を決定付けた」と背番号14の大活躍を報じ、同国バレーボールメディア『iVolley Magazine.it』は、「イシカワがチヴィタノーヴを失意の底へ」との見出しで試合の様子を伝えている。

　準決勝は。日本時間２月25日にローマ市内のパラッツェット・デッロ・スポルトで開催。ミラノは昨年に決勝進出を阻まれた相手イタス・トレンティーノとの戦いに挑む。

　年内最後の試合を最高の形で締めくくったミラノの次戦は、年明けに再開されるリーグ戦後半の３節（日本時間１月９日午前４時30分開始予定）。エンマヴィラス オウベイ・シエナとのアウェー戦で2023年をスタートする。

構成●THE DIGEST編集部
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