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バレーボール

途中出場の石川祐希がチーム最多11得点と奮闘も、大型ヴェローナにストレート負け。最後はまさかの6連続失点で2敗目を喫する

THE DIGEST編集部

2022.11.03

チーム最多の11得点を挙げた石川だが、チームはストレート負けを喫した。(C)Getty Images

チーム最多の11得点を挙げた石川だが、チームはストレート負けを喫した。(C)Getty Images

 現地時間10月30日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズン前半第5節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがウィズユー・ヴェローナとホームで対戦。セットカウント0-3(20-25、22-25、23-25)で、2敗目を喫した。

 4節を終えて開幕戦での黒星以降、3連勝中のミラノが対戦したのは、攻撃陣に若い才能を揃えたリーグきっての大型チーム、ヴェローナだ。この日は、身長220cmの新鋭マキシム・サポズコフ(ロシア)を筆頭に、2mを越える2000~2002年生まれの5選手と199cmのルーカ・スピリト(イタリア)を司令塔に起用。平均身長は205cmの先発メンバー(リベロを除く)で、前節(対ターラント)のホーム敗戦を払拭すべくミラノ戦に臨んだ。

 シエナとの第3節をコンディションの問題で欠場した石川は、前節のモデナ戦で途中出場ながらチームを逆転勝利へけん引する活躍を見せ、回復は順調な様子。大事をとってベンチで試合開始を見守ったが、早々にそのリーダーシップとマルチな才腕が必要とされる展開となった。

 第1セット、高い打点から繰り出すヴェローナの攻撃に劣勢を強いられたまま中盤を迎えると、ロベルト・ピアッツァ監督はオスニエル・メルガレホ(キューバ)に替えて早くも石川を投入。背番号14は、ファーストタッチでブロックアウトを決めてサイドアウトを奪い、チームは3連続ブレークに成功する。しかし、レセプションでミスが出るなどしてその好機を生かせず。石川はクロス弾などで2度にわたりセットポイントを回避するが、主導権を握られたままセットを先取された。

 第2セット開始からコートインした石川の2枚ブロックを欺く打球などで中盤までミラノが試合をリード。ところが、強力な相手のサーブに苦戦して3連続失点に見舞われ形勢が一転する。石川はレセプションで得点を引き出し、終盤にはレフトから高速ストレートを叩き込んで奮戦するが、相手の決定力に追い上げを阻まれて後がなくなった。
 
 セッター、パオロ・ポッロ(イタリア)の4本目のエースで勢いよくスタートした第3セットは、石川の鮮やかなバックアタックを皮切りに5連続得点。相手のサーブミスも手伝い、序盤に最大6点までリードを広げる。中盤にミスが散見し反撃を許すが、石川がインナースパイクとクロス弾で再度ヴェローナを突き放して、さらにエースで23-19とする。勝利目前と思われたが、韓国リーグで1試合57得点の史上最多記録を樹立したノウモリー・ケイタ(マリ)が立ちはだかった。

 まずはレフト攻撃でサイドアウトを奪うと、エース1本を含む豪快なサーブに加え、バックアタックで次々とトランジションを制して連続ブレーク。浮足立ったミラノは攻撃がかみ合わず、最後はミラド・エバディプール(イラン)の打球が大きくラインを割り、試合終了。まさかの6連続失点で3セット目を逆転で奪われストレート負けに終わった。

 石川は第1セット途中からの出場ながら、チーム最多の11得点(アタック10、エース1)と奮闘。ミラノが石川のみ、ヴェローナは3選手が二桁得点を記録した。

 連勝がストップしたミラノの次戦は日本時間11月7日午前3時開始予定の第6節。勝点を1つも落とさず首位を独走するペルージャとの厳しいアウェー戦が待ち受ける。

構成●THE DIGEST編集部

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