また、実際に対峙して感じたムタの存在感には｢何だろうな｡あんなにでかかった壁が何ら色あせることなく､まだまだでかい壁でいてくれて｡武藤敬司とリング上で……いや､グレート･ムタとリング上で最後に肌を合わせられたことがこの上ない喜びと感激です｣と振り返った。

　花道疾走ラリアットなどムタをオマージュした場面は｢大好きだったんですよ｡ガキの頃｣と振り返り、どこか恥ずかしそうに激闘を振り返った。
  「武藤敬司は60で引退しますが､それに比べりゃまだハナタレ小僧ですから僕は｡まだまだ世界で闘っていきたいと思います｡ありがとうございました｣

　一方、英語で中邑を称賛するコメントを残して会場を去ったムタ。約１か月後に迎えるラストマッチにはアメリカのWCW時代のライバル、スティングの来日が発表されている。それだけに、まだまだ興味は尽きない

◆プロレスリング・ノア◆
『NOAH “THE NEW YEAR”2023』
2023年1月1日
東京・日本武道館
観衆　9500人（超満員札止め）
▼スペシャルシングルマッチ（60分1本勝負）
●グレート・ムタ（18分19秒）中邑真輔○
※キンシャサ

文●どら増田

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