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ワリエワの“ドーピング騒動”は「明確な攻撃」とサンボ70代表が憤怒! 露重鎮はWADAとCASに苦言「法的立場を持つべき」

THE DIGEST編集部

2023.01.16

北京五輪団体戦で金メダルを獲得したROC。日本を含め、いまだ選手たちの元にはメダルが授与されていない。(C)Getty Images

北京五輪団体戦で金メダルを獲得したROC。日本を含め、いまだ選手たちの元にはメダルが授与されていない。(C)Getty Images

 RUSADAの裁定はロシア国内でも話題になっており、露スポーツメディア『Sport24』によると、専門家らは自国の専門機関の決定に満足している見方は多い。その筆頭候補が、ワリエワが所属するモスクワにあるトップアスリート養成学校「サンボ70」の代表レナト・ライシェフ氏だ。同氏は当時15歳のフィギュアスケーターに罪はないと、次のように主張している。

「欧州王者であり世界ジュニア王者のワリエワに何かを食べさせるなんて、コーチも馬鹿ではないだろう。エテリ・トゥトベリーゼのチームには、最も優秀な人たちと経験豊かなコーチがいる。(ドーピング騒動は)ロシアと、10代の少女に対する明確な攻撃だ。彼女がかわいそうだ」

 ライシェフ氏は続けて「彼女は、スポーツをする全ての少年少女のお手本となる存在です。ワリエワは、最前線で戦う我々の仲間たちと同じようにロシアのために戦ったんだ」と語気を強くする。

 露スポーツ界の重鎮であり、ロシア連邦国家議員でスポーツ委員会委員長のドミトリー・スビシェフ氏もRUSADAの裁定を支持している。同氏は国営通信社『TASS』の取材に「RUSADAの決定を歓迎する」と答え、WADAとCASに対しては「RUSADAのようなプロフェッショナルな組織には、重大な法的立場を持たなければならない」と釘を刺している。
 
 一方で、RUSADAの決定に対して喜ぶのはまだ早いという意見もある。1994年リレハンメル五輪のアイスダンス銀メダリストで、現在はロシア代表コーチや振付師として活躍するアレクサンドル・ズーリン氏である。同氏は「WADAはワリエワを無罪にしなかった。次に何が起こるか分からない。何も信じちゃいけない。次に期待しましょう」と過度な期待を避けた。

 同じく慎重な意見を呈したのは、2006年トリノ五輪スピードスケート女子500mの金メダリストで、現在はロシア連邦議会副議長を務めるスベトラーナ・ジュロワ氏。同氏も「これは暫定的な決定であり、最終的には法廷で決定されることになるでしょう」と静観した上で、ワリエワ問題はまだ今後も長引くと言及している。

「RUSADAがこのような判断を下したことは重要です。立場を明確にし、証拠に基づいて裁定しています。次はおそらくWADAで検討され、彼らなりに巻き返しを図るものだと理解しています」

 いまだ決着の見通しがつかない天才少女のドーピング問題。一体どのような形で解決するのか。北京五輪フィギュアスケート団体戦の熱戦から、まもなく1年が経とうとしているが、メダル授与はいまだ行なわれていない。

構成●THE DIGEST編集部

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