２人目のゾルジ氏は、「“イシカワ”は完璧だった」と述べてトゥッリーニ氏のセレクトに即時賛同。シーズン開幕前には、石川の今シーズンについて、「世界選手権ほか代表シーズンでのクオリティーを継続すれば素晴らしいシーズンになる。とても期待している。揺らぐことのない安定した守備、質の高いアタック、サーブとブロック。それを継続してやり遂げた時、さらにエキサイティングな選手になると確信している」と語っていた。その予想通りに躍進中の石川が主将を務める日本代表についても言及。「イシカワが率いる今の日本代表は、クラブの成績は残念だが確実に成長を続けているタカハシ（高橋藍/パドヴァ）もいて、フィリップ・ブラン監督の手腕を借りながら、非常に高いレベルのチームへと変貌しつつある」と、飛躍を予見してくれた。

  　一方、別の選手を候補に挙げようと考えていた３人目のブロジョーニ氏も、熱を込めた２人のやりとりに納得。３名が満場一致で石川を第４節（リーグ全12チーム）のベスト・オブ・ウィークに選出した。

　石川は、コッパ・イタリア準々決勝のチヴィタノーヴァ戦と４節のモデナ戦で、ビッグ４と呼ばれる両チームに勝利して２試合ともMVPを獲得。同節では、ベスト６に選出され、さらにエキスパート陣からこの最大級の評価を受けた。昨シーズンからの確かなステップアップで開幕前の抱負をまさに有言実行している背番号14。さぁ、日本の大エースはどこまで駆け上がるのか？　大きな期待とともに残るシーズンを楽しみにしたい。

構成●THE DIGEST編集部
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