また角田は自身について、昨季開幕前のフィジカルトレーニングによるレースでの集中力とパフォーマンスの向上、デビューイヤーに失った自信の回復がなされたことによって成長を自覚したと言い、新たなチームメイトであるニック・デ・フリースとの共闘にも言及し、「我々はすでに良好な関係を築いており、今季はそれを、さらに発展させていきます。チームの進歩に貢献するという目的において、我々は強力なコンビになれると思います。また、彼から何かを学び取れるとも信じています」と、自信を窺わせている。
  　そんな角田を、年上のルーキーであるデ・フリースは「ユウキは非常に才能があり、速いドライバーだと思うし、彼は明らかなF１での経験を持っている」と評し、「そこに、僕は少し違う種類の経験をもたらせるだろう。最終的には、私たちのダイナミックで協力的な関係が、チームの全ての人々を前進させるのに役立つと確信している」と、新たなパートナーシップに期待を寄せた。

　また、チーム代表のフランツ・トストは、F１での３年目を迎える日本人ドライバーに対し、「昨季、ユウキは車に苦労させられた。今季は、非常に競争力のある車になると思う。ゆえに彼は常に予選でQ３進出を目指し、ポイント獲得でレースを終える必要がある。非常にスキルの高いドライバーであり、F１での２シーズンで多くの経験を積んでいる。もちろん、昨季より多くのポイントを獲得しなければならない」と、非常に高い目標を設定している。

　これを達成するための鍵を握るのがAT04のパフォーマンスだが、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは「ほぼ全ての領域において、AT03（昨季の車）から強力に進化している。開発の過程でAT03から多くのことを学び、それらはAT04の一般的なレイアウトに反映され、昨季に特定された幾つかの弱点に対処した」と、頼もしいコメントを残した。

　新シーズン、２年間の成長を活かして性能が上がったAT04のポテンシャルをフルに引き出してポイントをもたらし続ける角田の姿を見ることができるか。期待を持って開幕の時を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】王者フェルスタッペンがやはり頂点!! 専門メディアが2023年の全F１ドライバーの推定年俸を発表！ 角田裕毅は金額アップも…

【関連記事】角田裕毅「完全に僕のミスで弁解の余地なし」…専門メディアは「最悪のレース」と酷評する一方でチームの判断に疑問も

【関連記事】角田裕毅も「めちゃめちゃかっこいい」と大絶賛！日本GPで着用するヘルメットはどんなデザイン？