今度は突っ込んで来た清宮をオカダがカウンターのドロップキックで迎撃。清宮の右腕を掴み、笑みを浮かべたオカダは強烈なラリアット。

　さらに開脚式のパイルドライバーからレインメーカーを決めるも、カウント2でオカダが自ら肩を上げる。すると、延髄斬りから旋回式エメラルドフロージョンにつないで、最後はレインメーカーが決まりカウント3。オカダは勝ち名乗りを受けずに、リングから引き揚げた。

　バックステージに戻ったオカダは、今回のシングルについて聞かれると「まぁさすがGHCヘビー級チャンピオンといったところですね、気合いは認めますよ。今日も無制限になったんでしょ。そんだけの心意気は買いますよ。必ず決着をつけるんだっていうね」と直前の時間変更にも冷静に対応する余裕を見せ、清宮の気迫を認めた。

　しかし、レインメーカーは次第に語気を強め「ただ経験が違うんですよ、こっちは。東京ドームでも何回もメインイベントで闘っていますし、タイトルマッチもいろんな相手とやっている。まぁ清宮選手が僕のところまで辿り着いたっていう、そこだけは評価してもいいんじゃないですか」と、これまで幾多のトップレスラーと対峙してきたプライドを誇示した。

　オカダは続けて、「ただ今日はGHCチャンピオンの清宮選手じゃなかったのかなと。いろんな硬さも緊張とかもあったと思いますし。ただそんなこと言ってたら、いつまでたっても新日本プロレスがプロレス界のトップだし、オカダ・カズチカがプロレス界のトップという状況は変わらないと思います」と厳しいコメントを清宮に突き付けた。
  　清宮との再戦に関しては「ないです。もうだって、これで決着ついたし。僕は本当にもうプロレスリング・ノアさんはお腹いっぱいなんで。僕の中では、新日本プロレスを盛り上げていけたらいいと思います」とオカダは清宮とのマッチアップを終戦宣言。

　一方の清宮は、ジェイク・リーに「オマエ、もう休めよ」と挑発されるもノーコメントで引き揚げた。ノンタイトルマッチだったとはいえ、オカダとの差を見せつけられた清宮。はたして、ノアのエースは今後どうなってしまうのだろうか。

◆プロレスリング・ノア◆
『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE～HOLD OUT～』
2023年2月21日
観衆　30096人
▼SHINING THROUGHシングルマッチ（時間無制限1本勝負）
○オカダ・カズチカ（16分32秒　片エビ固め）清宮海斗●
※レインメーカー

文⚫︎どら増田

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