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格闘技・プロレス

雪妃真矢の告白。スターダム参戦の意味と“強すぎる嫌悪感”を抱いたジュリアとの遺恨戦に挑む理由「人を裏切って苦しめたり――」

萩原孝弘

2023.03.02

「赤いベルト」を手にするジュリア。この女王に挑む雪妃には並々ならぬ想いがある。(C) FUZKI

「赤いベルト」を手にするジュリア。この女王に挑む雪妃には並々ならぬ想いがある。(C) FUZKI

 フリーとして2年目を迎えた今年1月3日、雪妃は今まで「出る気がない」と公言していたスターダムのリングに足を踏み入れた。

 現在、日本の女子プロレス界で“最大手”と言えるスターダム。雪妃がその檜舞台を拒否してきたのには明確な理由があった。

「そもそもスターダムに上がる気が無かったのは、アイスリボン所属時代にロッシー小川とジュリア選手を憎んだのがきっかけです。身近な人やファンの方々の中にも、本当に傷ついた方を沢山見た。それぞれの立場で譲れない気持ちや事情、回避できないものがあるのは百も承知だったけど、それでも許せなかった」

 だが、「レネミーとしてスターダムのトライアングルダービーに参戦しないかという打診が来て、自分自身スターダムに出ないと決めていても、お世話になっている仲間がいるのにエゴを貫き通すべきではないと思いました」と急転直下で参戦を決意した理由を明かした。
 
「アイス所属時代に私が叛逆を起こして、Rebelx Enemyを組んだんです。その当時、私には私の正義があって、もっと面白くしたいとか、私をぶん殴りに来るような後輩が育ってほしいとか、色んな事があって行動を起こしました。私を『嫌え、嫌え!』と。それでもね、やっぱり孤独で不安で…。

 でもラム会長、尾崎妹加、山下りながいてくれた。孤独じゃなくなったのはそういうユニットがあったからなんです。そして団体を出て私はフリーランスになった。仲間を大事にして一緒に戦い、メンバーがRebelx Enemyの名を売ろうって考えてくれているなら一緒に出て行こうと」

「絶対にスターダムには出ない」という決意を凌駕する仲間への想いがあった。雪妃は絆と縁のためにスターダム参戦を決意した。
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