仲間のために参戦を決めたスターダム。しかし、雪妃の決断に“あの女”が黙っていなかった。「赤いベルト、もしよかったら挑戦どうでしょうか」――憎々しかったジュリアが目の前に現れたのである。
威厳あるシングルベルトへの挑戰。文字通りのビッグチャンスだ。しかし、雪妃は即答ができなかった。ジュリアに強すぎる嫌悪感を抱いていたからだ。
「出来ればなるべく関わらずにいたかった。掘り返したくないから無かったことにしていた。引き抜きの一件があった時、私自身は団体で選手会長だったりチャンピオンだったり自分のポジションで責任を果たすために必死だった時。
好きで入った業界で、どうにか団体を盛り上げたい大きくしたいってモチベーションから『あぁ、女子プロレス界ってクソみたいな業界なんだな』って思いましたよ。当時の精神状態はジュリア選手やスターダムを否定しなきゃプロレスを続けられないくらいでした」
対戦要求から1週間も悩みに悩んだ。そしてこの熟考期間を経て、雪妃はジュリアとのタイトルマッチを受諾した。そこに至るには3つの理由があった。
ひとつはファンの熱だ。「今のスターダムのお客様はきっと当時を知らない方がほとんど。ジュリア選手が大嫌いと公言する雪妃真矢という選手がでかいツラして上がったところで、お客さんには受け入れられないと思っていたんです」と自負していた。
「だけど、1.3にジュリア選手のいるリングに私が入ったら拍手が起きた。あ、ジュリア選手と私がやり合うことを、お客さんが期待してるんだって、向き合わなきゃいけないと感じましたね。見たいものを見せなきゃいけないと闘志が湧きました」
スターダムでは外敵と思い込んでいたジュリアとの一戦。しかし、自分が思う以上に遺恨精算マッチへの周囲の期待が上がっていると感じた。
そして、次は大阪大会後に現れたテキーラ沙弥の存在だ。沙弥は2019年の10月12日に、タッグチーム「バーニング・ロウ」の相方であった後輩のジュリアと組んで、引退試合に臨むはずだった。
しかし台風により興行は延期となり、引退試合を待たずしてジュリアはアイスを離脱。「バックステージに沙弥が現れたというのを見て。たぶん一番しんどかった彼女も踏み出したのだから、ますます私も踏ん切る時かと思いました」と2月4日に電撃和解を果たした2人にも触発された。
威厳あるシングルベルトへの挑戰。文字通りのビッグチャンスだ。しかし、雪妃は即答ができなかった。ジュリアに強すぎる嫌悪感を抱いていたからだ。
「出来ればなるべく関わらずにいたかった。掘り返したくないから無かったことにしていた。引き抜きの一件があった時、私自身は団体で選手会長だったりチャンピオンだったり自分のポジションで責任を果たすために必死だった時。
好きで入った業界で、どうにか団体を盛り上げたい大きくしたいってモチベーションから『あぁ、女子プロレス界ってクソみたいな業界なんだな』って思いましたよ。当時の精神状態はジュリア選手やスターダムを否定しなきゃプロレスを続けられないくらいでした」
対戦要求から1週間も悩みに悩んだ。そしてこの熟考期間を経て、雪妃はジュリアとのタイトルマッチを受諾した。そこに至るには3つの理由があった。
ひとつはファンの熱だ。「今のスターダムのお客様はきっと当時を知らない方がほとんど。ジュリア選手が大嫌いと公言する雪妃真矢という選手がでかいツラして上がったところで、お客さんには受け入れられないと思っていたんです」と自負していた。
「だけど、1.3にジュリア選手のいるリングに私が入ったら拍手が起きた。あ、ジュリア選手と私がやり合うことを、お客さんが期待してるんだって、向き合わなきゃいけないと感じましたね。見たいものを見せなきゃいけないと闘志が湧きました」
スターダムでは外敵と思い込んでいたジュリアとの一戦。しかし、自分が思う以上に遺恨精算マッチへの周囲の期待が上がっていると感じた。
そして、次は大阪大会後に現れたテキーラ沙弥の存在だ。沙弥は2019年の10月12日に、タッグチーム「バーニング・ロウ」の相方であった後輩のジュリアと組んで、引退試合に臨むはずだった。
しかし台風により興行は延期となり、引退試合を待たずしてジュリアはアイスを離脱。「バックステージに沙弥が現れたというのを見て。たぶん一番しんどかった彼女も踏み出したのだから、ますます私も踏ん切る時かと思いました」と2月4日に電撃和解を果たした2人にも触発された。