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「正直に言えば7位を望んだが…」角田裕毅、2戦連続の10位入賞に「車から最大限の力を引き出せた」と満足感! 専門サイトは「奇跡」

THE DIGEST編集部

2023.05.02

アゼルバイジャンの市街地コースで角田はマクラーレンの2台に挟まれる形で奮闘を見せた。(C) Getty Images

アゼルバイジャンの市街地コースで角田はマクラーレンの2台に挟まれる形で奮闘を見せた。(C) Getty Images

 また、F1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「レース全体が難しかったです。ミスを犯しやすい状況で、実際に集中力を欠いて順位を落としましたが、車に問題はありませんでした。トップスピードは良かったし、第2セクターでは少し苦労したものの、これは予想通りであり、良い結果を残せました。特に土曜日の後、メカニックは破損した車を完全に直すという素晴らしい仕事をしてくれて、本当に満足しています」と、ここでもスタッフを称賛した。
 
 さらに結果に対する感想を訊かれた角田は、「我々にとって素晴らしい日曜日になりましたが、正直に言えば、このサーキットでは7位になることを望んでいました」と本音を明かすも、「パッケージからは可能な限り、最大限に力を引き出せたと思います。今後も改善と進化を続けながら、常にこのように戦っていきたいです」と、現在の彼らは成し遂げられる最高の結果だったことを強調している。

 チームはSNSで「10位だ、ベイビー!!」「ユウキが落ち着いたレースで我々に新たなポイントをもたらした」「最初から最後まで力強かった」と角田に賛辞を贈り、車両パフォーマンスの責任者であるギョーム・ドゥゾトゥも「ポイント獲得で週末を終えられ、大変嬉しく思う。ユウキはソリッドなレースを見せてくれた。集中力を保ち、ミスを犯さず、マクラーレン、ハース、アルピーヌに対抗し続けた」とポジティブなコメントを残した。

 現地メディアからの評価も高く、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「角田が奇跡を起こし、予想外にアルファタウリをポイント圏内に導いた。日本人ドライバーはスプリントでアクシデントの犠牲となり、ファエンツァのメカニックは余分な作業を強いられた。しかし、ユウキは意気消沈せず、10位でフィニッシュラインを通過した」と報じている。

 一方、フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は、「この日本人ドライバーは、土曜日の非常に残念なスプリントの後、ミスを犯しやすい困難なレースの終わりに10位入賞を飾り、この結果に満足した」と綴り、オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』はチームメイト(ニック・デ・フリース/9周でリタイア)との好対照な結果を「裏表のあるアルファタウリの日曜日。角田は大喜びし、デ・フリースは自身に腹を立てた」と表現した。

 そして、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「アゼルバイジャンGPの勝者と敗者」という恒例の記事において、角田を「勝者」のひとりに選定し、「スプリントからの見事な改善。角田は2ポイントを獲得するため、ここまで懸命に努力してきた。アルファタウリに今後、ポイント獲得のチャンスが増大するとは思えないが、彼にとってはレッドブルからの信頼に応えたという点で、良いステップとなった」と理由を綴っている。

構成●THE DIGEST編集部
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