ただ、そこからは厳しい闘いが続いた。GP優勝直後に迎えたマーカス・アウレリオ(ブラジル)に一本負け。リベンジ戦で勝ってライト級チャンピオンになり、大晦日の石田光洋戦にも勝利したものの、PRIDE活動休止後に主戦場とした戦極では北岡悟に一本負けを喫するなど、不安定な戦いが続いた。
活動の拠点が変わっていくなかで、五味はUFC、RIZINでも連敗。いい時と悪い時の差の激しさは特徴でもあった。彼の原動力はモチベーション。燃えている時は凄まじい力を発揮するが、自分の中で勝負にテーマを見出せなければ、どうにも乗らない。追う側の時は強いが、追われる側では気持ちが乗り切らない。そんな印象がある。
しかし、GP優勝後に筆者がインタビューした際には、スイッチしながらの打撃、相手を徹底的に研究する姿勢など格闘IQの高さを感じさせてくれた。実は多面的なファイターでもあった。
近年はRIZINで皇治や那須川天心とのボクシング(に準ずる)ルールでのエキシビションに登場。ファンに愛され続けている五味。PRIDEでの10連勝は“瞬間最大風速”だったのかもしれないが、それを感じた者は一生、忘れないだろう。
取材・文●橋本宗洋
活動の拠点が変わっていくなかで、五味はUFC、RIZINでも連敗。いい時と悪い時の差の激しさは特徴でもあった。彼の原動力はモチベーション。燃えている時は凄まじい力を発揮するが、自分の中で勝負にテーマを見出せなければ、どうにも乗らない。追う側の時は強いが、追われる側では気持ちが乗り切らない。そんな印象がある。
しかし、GP優勝後に筆者がインタビューした際には、スイッチしながらの打撃、相手を徹底的に研究する姿勢など格闘IQの高さを感じさせてくれた。実は多面的なファイターでもあった。
近年はRIZINで皇治や那須川天心とのボクシング(に準ずる)ルールでのエキシビションに登場。ファンに愛され続けている五味。PRIDEでの10連勝は“瞬間最大風速”だったのかもしれないが、それを感じた者は一生、忘れないだろう。
取材・文●橋本宗洋
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