筆者は桜花賞レビューで、以下のように記した。
「そこでひとつ、願いたいことがある。(中略)そう簡単にことは進まないだろうが、次走、日本ダービーへ進むという選択肢も“あり”ではないか」
東京の2400mというのはオークス出走馬のすべてが初体験であり、大なり小なり距離面での不安はどの陣営も持っているものだ。しかし結果論ではあるが、リバティアイランドが日本ダービーを走るところを観てみたかったという思いが再び湧き上がってきたのも確かだ。
リバティアイランドの父は第82代ダービー馬・ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ(父All American)は豪州GⅠで2勝を挙げている一流牝馬で、馬主のサンデーレーシングで総額4000万円(100万×40口、税別)と、牝馬としてはかなりの高額で出資者が募集された期待馬だった。
今年はリバティアイランドのほか、NHKマイルカップ(GⅠ)を制したシャンパンカラーを含めて、ここまで3歳GⅠを3勝しているだけに、ドゥラメンテの早世(2021年8月31日没)は返すがえすも悔やまれる。
手綱をとった川田騎手は、63勝(うちGⅠは2勝)を挙げてリーディングジョッキーのトップに立っている(5月21日終了時)好調さをもって、冷静にリバティアイランドを勝利に導いた腕の確かさは流石と思わせるものだった。
また、これまでJRA賞で4度も最高勝率のタイトルを手にし、今年も5月21日終了時点でリーディングトレーナーのトップ立っている中内田調教師。これまで6勝を記録していたGⅠはすべてマイル戦だったが、チャンピオンディスタンスのビッグタイトルを手にした若き敏腕トレーナーの活躍に、さらに弾みが付くことは間違いないだろう。
今後については「彼女しか挑戦する権利を持っていないものがありますから」という表現で中内田調教師は、秋の目標はまず秋華賞(10月15日)に狙いを定め、牝馬三冠を目指すことを匂わせた。
ひと夏を越えたリバティアイランドがどのように成長した姿を、そして走りを見せてくれるのか、楽しみは尽きない。
文●三好達彦
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「そこでひとつ、願いたいことがある。(中略)そう簡単にことは進まないだろうが、次走、日本ダービーへ進むという選択肢も“あり”ではないか」
東京の2400mというのはオークス出走馬のすべてが初体験であり、大なり小なり距離面での不安はどの陣営も持っているものだ。しかし結果論ではあるが、リバティアイランドが日本ダービーを走るところを観てみたかったという思いが再び湧き上がってきたのも確かだ。
リバティアイランドの父は第82代ダービー馬・ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ(父All American)は豪州GⅠで2勝を挙げている一流牝馬で、馬主のサンデーレーシングで総額4000万円(100万×40口、税別)と、牝馬としてはかなりの高額で出資者が募集された期待馬だった。
今年はリバティアイランドのほか、NHKマイルカップ(GⅠ)を制したシャンパンカラーを含めて、ここまで3歳GⅠを3勝しているだけに、ドゥラメンテの早世(2021年8月31日没)は返すがえすも悔やまれる。
手綱をとった川田騎手は、63勝(うちGⅠは2勝)を挙げてリーディングジョッキーのトップに立っている(5月21日終了時)好調さをもって、冷静にリバティアイランドを勝利に導いた腕の確かさは流石と思わせるものだった。
また、これまでJRA賞で4度も最高勝率のタイトルを手にし、今年も5月21日終了時点でリーディングトレーナーのトップ立っている中内田調教師。これまで6勝を記録していたGⅠはすべてマイル戦だったが、チャンピオンディスタンスのビッグタイトルを手にした若き敏腕トレーナーの活躍に、さらに弾みが付くことは間違いないだろう。
今後については「彼女しか挑戦する権利を持っていないものがありますから」という表現で中内田調教師は、秋の目標はまず秋華賞(10月15日)に狙いを定め、牝馬三冠を目指すことを匂わせた。
ひと夏を越えたリバティアイランドがどのように成長した姿を、そして走りを見せてくれるのか、楽しみは尽きない。
文●三好達彦
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