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バレーボール

「12戦全勝も可能!」オランダを破り10連勝を挙げた龍神NIPPONに海外識者も感嘆!「チームワークが秀逸」【男子バレーVNL】

佳子S.バディアーリ

2023.07.08

 僅差で追いかける展開のまま進んだ第3セットは、選手交代を駆使しながら最後の1点まで粘るが惜しくも逃げ切られてしまう。

 3セット目後半から出場のリベロ小川智大とオポジット西田有志、終盤にコートへ戻った高橋藍を残して、第4セットをスタートさせた日本。序盤の終わりにコントロールを効かせた高橋藍のサーブで、相手レセプションを乱して小野寺がブロックを決めるなど2連続ブレークに成功する。この日好調なパフォーマンスでチームを支えた山内のAクイックとブロックで一気に加速。西田は迫力満点のツーアタックとブロック、石川も2本目のブロック、ライト攻撃やエースで次々に得点を重ねる。リードを広げて迎えたマッチポイントで、オランダのサーブが大きくエンドラインを外れて試合終了。予選2試合を残して、なおも無傷のまま10連勝で首位を堅守した。

 石川がチーム最多の17得点(アタック14、ブロック2、エース1)、ブロック3本をマークした山内はアタックと合わせ13得点の活躍。第3セットまで出場の宮浦が12得点(アタック9、ブロック1、エース2)、2セット目終わりの負傷で途中ベンチに下がった高橋藍も10得点(アタック9、ブロック1)を記録した。チーム全体では、ブロックで平均身長がおよそ10cm高いオランダよりも2本多い12本を成功させたほか、アタックとサーブでも相手を上回った。
 
 国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』の解説者で、スポーツ専門チャンネル『EURO SPORTS』などでコメンテーターを務めるアンディ・ボッドフィッシュ氏は、4セット目の要所を締めた石川の攻撃に、「イエス!イエス!ユウキー!」と大興奮。1セットを奪われた後の日本の戦いぶりに、「なんと冷静沈着」、「チームワークが秀逸」、「12戦全勝も可能」と感嘆した。

 強豪2か国との対戦を残すのみとなった日本。現地7月8日の第3戦で、まずは世界ランク3位のイタリアに挑む。

文●佳子S.バディアーリ

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