アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エッギントンは、「ユウキはベストラップをまとめられず、SQ１を突破できなかった。予選では良いパフォーマンスを見せていただけに残念だ。スプリントでは、ユウキはレース再開時にリアがロックしてスピンを起こしたことで最後尾に下がり、レースの短さもあってリカバーできなかった」と、角田のスプリントを振り返っている。
  　各国の専門メディアの報道を見ると、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「角田にとっては明らかに不運なスプリントとなり、シュートアウトでは16番手、最終的には18位に終わった。日本人ドライバーはこのセッションでは何もできなかったが、日曜日のレースでは11番スタートなので、ポイント圏内に戻れるチャンスは大いに高まるだろう」と綴った。

　ちなみに同メディアは、チームメイトのリカルドがシュートアウトで11番手、スプリントは一時ポイント圏内（８位）を走りながら、タイヤの劣化もあって10位でチェッカーフラッグを受けたことにも言及し、「アルファタウリでもポイント獲得に挑戦できることを証明した。良い戦略に恵まれれば、決勝で19番手スタートだとしても、入賞圏内にさらに近づくことも可能だろう」と、こちらにも期待を寄せている。

　スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』のピットレーンレポーター、テッド・クラビッツ氏は、スプリントの結果を受けて「ユウキには申し訳ないが、チームのリーダーは明らかにリカルドだ」と語っているが、角田はより有利な状況でスタートできる決勝で、こうした見方を変えるようなパフォーマンスと結果を示せるか。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田が11番手に食い込んだベルギーGP予選ハイライト

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