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ラグビー

緊張感漂う初戦でミス多発...“普段通り”の力を発揮できた面々は? 強豪国との連戦へ「もっとできる。皆そう思っている」【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.11

 加えて頼りになるのは、松島幸太朗である。

 もともと希望ポジションのフルバックでレギュラー候補と目されるも、この日は端側のウイングで先発した。本人の負担軽減、他選手との兼ね合いといった意味合いからだ。

 タッチライン際を切り裂いたり、持ち場と逆側へ回り込んで攻めの数的優位を作ったり、自陣に大きく蹴り込まれた直後に「50/22」のキックを放って局面を変えたりと、終始、落ち着いて持ち味を活かしていた。
 
 誰もがナーバスになるなかで泰然自若としていられるのは、なぜなのだろう。

 そう聞かれた本人の答えは、振るっていた。

「こればっかりは(多くの大舞台を)経験しているというのはある(大きい)と思います。ただ、経験しているということで天狗にならず、経験しているからこそ基本的なことをやっていきたいです」

 松島が見据える「次」は、18日の第2戦。相手はイングランド代表だ。

 昨秋に対戦した際は、13―52で敗れている。相手のハイパントに起因する空中でのボール争奪、さらには試合序盤のスクラムで後手に回った。

 前者については、今度のチリ代表戦でもターゲットになった選手が競り負けたり、そもそも飛び上がることができなかったりするシーンもあった。

 スクラムは長谷川慎アシスタントコーチの型が日々、磨かれていると証明されたが、主戦プロップの具智元が膝を痛め交替しているのが気がかりだ。

 さらに松島は、「ライン防御のスピードはもっと上げないと、(強豪のイングランド代表には)やりたいことをやられてしまう」。チリ代表戦で効いた防御も、より質を上げねばならぬと言った。

「もっとできる。それは、皆、思っていると思います」

 日本大会でロシア代表を下した後は、一時世界ランク1位だったアイルランド代表を撃破。チリ代表の奮闘を退けた今回は、どんな物語を紡ぐのだろうか。

取材・文●向風見也
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