今季はチームの歴史において最も競争力のないシーズンのひとつとも言えるが、角田はガスリーがアルファタウリに留まっていたら、「おそらく、今より強力なチームになっていたでしょう」と認めながらも、最終的にはこれが良い状況に繋がっていると強調している。
  「新しいドライバーは、自分が何をしているのか、どのようにドライブするか、それがどのように機能するのかを、知らなければなりません。僕は、ピエールから多くを学びました。ただ昨季の後半になると、僕はもう今のように、自分に何ができるかを、ピエールに頼らず、自分自身で見つけようとしていました。彼との比較よりも、自分自身の成長を重視したのです。独自の道を歩み、主にエンジニアたちとの協議に集中するようになりました」

　こうして、チームメイトらを頼ってきた段階を終え、自分のやり方を確立しつつある角田は、現時点で手応えを感じており、「今のところ、自分のやっていることにはかなり満足しており、毎回一貫してパフォーマンスを発揮できています。だから、これを続けて、今度はチームメイトをできる限りサポートし続ける必要があります」と、頼もしいコメントを残している。

　今週末のカタールGPを含め、今季は残り６レースであり、角田にとっては自身の力を示すためにも、現在は最下位に沈んでいるチームのコンストラクターズランキングを少しでも上げるためにも、非常に大事なものとなるが、新たなアプローチが彼にポジティブな結果をもたらすかどうか、期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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