また、コース特性からの影響についても言及し、「ここはフィジカル的に非常に厳しいコースなので、そのために特別の準備はしてきました。カタールでも問題なく耐えられたので、問題ないと確信しています」と語りながら、より詳しくその難しさを説明した。

「主に左回りのコースであり、左回りのコーナーが多いので、少し難しさが増しますが、その主な理由は、常に左または右にステアリングを切っていることです。メインストレートさえも、ターン13と14の２つの高速コーナーに続いているため、常に左に曲がっているので、首に負担がかかります。したがって全体的に、ここでの１周は他のサーキットよりもやや厳しいと言えますが、一生懸命トレーニングし、体調も良いので心配はありません」
  　そして最後に、「ここではよく雨が降りますが、個人的には通常のドライな週末になればと思います。それが戦略の面でもレースをより簡単にするだろうし、車のパフォーマンスを最大限に活かすことに集中できます。ただ、雨が降ったとしても、過去にここでは雨の中でもドライビング経験があるので、問題はありません。準備はできています！」と、自信を窺わせている。

　北中南米の３連戦、初戦のアメリカGPでは８位入賞（10位フィニッシュから他車２台の失格で繰り上げ）に加えて日本人ドライバー史上３人目となるファステストラップという快挙を成し遂げて最高の週末を過ごし、その１週間後も良い流れが続くと思われた矢先、に角田は失意を味わうこととなった。

　各国メディア、そして幾多のコメンテーターや有識者からは、ピアストリとの一件について厳しい指摘がなされているようだが、ワールドワイドに展開しているスポーツ専門メディア『ESSENTIALLY SPORTS』は、インシデント直後には怒りを露にした彼が、レース後には自身の過ちを認めて「求められる成熟度を示した」とやや皮肉まじりに伝えながら、「残りのレースが少ない中、角田は冷静さを保ち、周囲の見方を変えられるか!?　我々はすぐ、それを知ることになるだろう」と締めている。

　ブラジルで再び好パフォーマンスを発揮し、目に見える結果を残すことで、再び好印象を与えた状態でトリプルヘッダーを終えることができるか。この週末は、角田にとっても、チームにとっても非常に重要なものとなるだろう。期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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