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「短距離王国」安田隆行厩舎が送り出す刺客ダノンザキッドにチャンスあり!? 過去”すべて馬券圏内”の得意舞台で悲願の頂点へ【マイルCS】

三好達彦

2023.11.18

 2012、13年のスプリンターズステークスと香港スプリント(ともにGⅠ)を連覇したロードカナロアをはじめ、マイルやスプリント路線での活躍馬を多数出していることから「短距離王国」とも呼ばれる安田厩舎で育てられたダノンザキッド。安田調教師は前走の宝塚記念(GⅠ)で13着に完敗したことを受けて、「あれは明らかに距離が長すぎた。この馬の本質はやはりマイラー」とポジティブに捉えている。3歳時に3着、4歳時に2着とした本レースで念願の”てっぺん”奪取を狙っている。

 確かに勝ち身に遅いがゆえに、2歳のホープフルステークスを制したのち、同馬は約3年も勝ち星から遠ざかっている。しかし大崩れしたことがないマイル戦なら、馬券的に頭までは無理だとしても、連勝系馬券の主軸と評価するのをためらう必要はないだろう。加えて人気の盲点になっている現状なら、なおさら魅力的だ。ダノンザキッドが波乱を演出する可能性は高いと筆者は見ている。
 
 相手には前述した5頭の中からチョイスする。なかでも秋期のGⅠを独占している2人のジョッキーの乗り馬を重視。クリストフ・ルメール騎手のシュネルマイスター、川田将雅騎手のセリフォスは強調されるべきだろう。

 その他でマークしておきたい馬も記しておこう。ジャスティンカフェ(牡5歳/栗東・安田翔伍厩舎)は、末脚の切れがストロングポイント。今春のエプソムカップ(GⅢ)は15番手からじりじり上がり、直線では一気に差し切って2着に0秒2差を付けて快勝した。馬場に渋さが残れば、さらに上位進出のチャンスは増すはずだ。

 横山和生騎手が乗るレッドモンレーヴ(牡4歳/美浦・蛯名正義厩舎)は一昨年に引退した藤沢和雄元調教師から蛯名調教師が受け継いだ素質馬。こちらもジャスティンカフェと同様に末脚自慢を1頭で、春の京王杯スプリングカップ(GⅡ)を後方一気で制すると、GⅠ初挑戦となった安田記念でも12番手から追い込んで6着に健闘した。

 その後、夏の休養をはさんで始動した富士ステークスでは、先に抜け出したナミュールの2着と上々の滑り出しを見せている。ひと叩きされて馬体がぐっと引き締まった印象で、まだ4歳だけにさらなる伸びしろが見込める点も好ましい。

 はたして秋のマイル王に君臨するのは、いったいどの馬か。決戦はまもなくだ。

取材・文●三好達彦

【動画】激戦だった昨年のマイルCSをプレイバック
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