バックステージでも「プロレス界の生みの親である藤波さんに、ベルトを巻いた姿を見届けて欲しい」と頭を下げる征矢に「お前には似合わないよ。頭を下げるのは。お前の成長を俺は見てたから。一時のそういう若いあれは関係ないし、そういうのは一切捨てている。きょうは何度かお前を殴ったりもしたけど、俺もスッキリしたし、あとはお前の自分自身のことだな。お前の腰にしっかりベルトを巻け！」と「最初は組むのか躊躇した」という藤波だったが、最後は過去の清算とともにエールを贈っていた。タッグマッチとはいえ藤波が25分以上も試合をするのは全盛期を含めても珍しい。それだけ藤波も気合いが入っていたのだろう。
  　一方の人生は「拳王優位は変わらない」と弟子に太鼓判を押していたが、拳王は「最後はドラゴンスリーパーだよな？　一つ技が増えたということだよな？　15年前に不義理をして裏切った師匠の技を授かった。これは大きいかもしれない」と征矢に対する警戒心を高めていた。

　ここから残り1か月で2人の間でどんな駆け引きが見られるのか注目だ。

◆プロレスリング・ノア◆
『NOAH THE BEST 2023』
2023年12月2日
神奈川・横浜武道館
観衆　1156人
▼スペシャルタッグマッチ（60分1本勝負）
●拳王＆新崎人生（26分18秒　ドラゴンスリーパー）征矢学○＆藤波辰爾

文⚫︎どら増田

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