なんとしても奪取して試合を振り出しに戻したい4セット目は、石川がギアアップ。劣勢の序盤に守備と高いスキルを駆使した攻撃、さらにブロックを決めて巻き返し、サービスエースで同点とする。中盤にカジースキが続けざまにブロックに捕まるなどして、再びビハインドを負ったミラノだったが、そこで流れを引き寄せたのは石川だった。サーブで相手に負荷をかけて2連続ブレーク。さらに立て続けの好守でカジースキの2打を演出して21-20と逆転に成功する。これで勢いに乗ったミラノは、セットポイントをすぐさまMBマルコ・ヴィテッリ(イタリア)のブロックで仕留めてフルセットへ持ち込んだ。
迎えた第5セットも開始早々から石川がエース1本を含むサーブでリードに貢献。レセプションでも攻撃の要となる。コートチェンジの前後に拮抗した展開が続いた後、MBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)のサーブでペルージャが連続誤打。一歩抜け出したかに思えたミラノは、被ブロックなどで失点に見舞われ12-12とされるも、冷静を保ってOPフェレ・レゲルス(ベルギー)の一打で再びリードを奪う。そして、石川が渾身のブロックアウトでマッチポイントを掴み取ると、ペルージャサポーターは意気消沈。太鼓やブブゼラで奏でる大音量がボリュームダウンしたところで、間髪を容れずにカジースキがレフト弾を叩き込み、勝利を収めた。
勝点2を獲得したミラノは、モデナと入れ替わり6位へ浮上。現地1月3日に行われるコッパイタリア準々決勝の対戦相手は、3位ピアチェンツァに決定した。
石川は、2セット目からの出場でチーム2位タイの14得点(アタック10、エース2、ブロック2)を記録してマルチな活躍を披露。攻守を担った本当の意味での復帰戦を、コートの温度を変える納得のパフォーマンスで飾った。
昨季はレギュラーシーズン全勝だったペルージャ。ホームでのプレーオフ準々決勝の最終戦で石川の破竹の活躍に阻まれ、4強入りを前に姿を消した苦い思いは記憶に新しい。本拠地に集結した同クラブのサポーターたちを試合後に取材すると、「ミラノとのホーム戦は最悪だ」「またイシカワにやられた」「ペルージャにとってイシカワは悪夢」と天敵“背番号14”の名前を口にして肩を落とした。
レギュラーシーズンは、次戦の年内最終戦から後半へ突入する。ミラノは1節のホーム戦を同国内最大規模のアリーナ『メディオラヌム・フォーラム』へ会場を移して開催(日本時間12月31日午前2時開始予定)。開幕戦でフルセットの末に敗れた雪辱を果たすべく、モデナとの再戦に挑む。
取材・文●佳子S.バディアーリ
【動画】石川祐希が強豪ペルージャ相手に躍動!
迎えた第5セットも開始早々から石川がエース1本を含むサーブでリードに貢献。レセプションでも攻撃の要となる。コートチェンジの前後に拮抗した展開が続いた後、MBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)のサーブでペルージャが連続誤打。一歩抜け出したかに思えたミラノは、被ブロックなどで失点に見舞われ12-12とされるも、冷静を保ってOPフェレ・レゲルス(ベルギー)の一打で再びリードを奪う。そして、石川が渾身のブロックアウトでマッチポイントを掴み取ると、ペルージャサポーターは意気消沈。太鼓やブブゼラで奏でる大音量がボリュームダウンしたところで、間髪を容れずにカジースキがレフト弾を叩き込み、勝利を収めた。
勝点2を獲得したミラノは、モデナと入れ替わり6位へ浮上。現地1月3日に行われるコッパイタリア準々決勝の対戦相手は、3位ピアチェンツァに決定した。
石川は、2セット目からの出場でチーム2位タイの14得点(アタック10、エース2、ブロック2)を記録してマルチな活躍を披露。攻守を担った本当の意味での復帰戦を、コートの温度を変える納得のパフォーマンスで飾った。
昨季はレギュラーシーズン全勝だったペルージャ。ホームでのプレーオフ準々決勝の最終戦で石川の破竹の活躍に阻まれ、4強入りを前に姿を消した苦い思いは記憶に新しい。本拠地に集結した同クラブのサポーターたちを試合後に取材すると、「ミラノとのホーム戦は最悪だ」「またイシカワにやられた」「ペルージャにとってイシカワは悪夢」と天敵“背番号14”の名前を口にして肩を落とした。
レギュラーシーズンは、次戦の年内最終戦から後半へ突入する。ミラノは1節のホーム戦を同国内最大規模のアリーナ『メディオラヌム・フォーラム』へ会場を移して開催(日本時間12月31日午前2時開始予定)。開幕戦でフルセットの末に敗れた雪辱を果たすべく、モデナとの再戦に挑む。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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