鈴鹿は見事に最高評価を得たが、同メディアは「セバスチャン・ヴェッテルが『神々によって設計されたサーキット』と評したのには理由がある。ここでのレースウィークエンドは４月の早い時期に移動したが、それがこの素晴らしいサーキットから何も奪うことはない」と賛辞を贈り、以下のように日本GPの舞台を評している。

「『S字コーナー』、『スプーンカーブ』、そして『130』は、F１のコースで最も象徴的なセクションであり、F１マシンがその限界を試される数少ないサーキットのひとつだ。鈴鹿はF１の最も記憶に残る瞬間の舞台となってきた。そして、常に歓迎される日本の観客たちとともに、その名高い評判に相応しい存在である」
  　他のサーキットでは、モナコは「好きか嫌いかに別れるコースであり、スリリングなレースが生まれる可能性は低いが、それでも素晴らしいイベントが生まれる」として、その伝統と華やかさはグランプリに不可欠であるということで最高ランクとなり、近年はその安全性が懸念されるスパについても、「『オー・ルージュ』はF１の象徴的なコーナーであり、その独特な気象条件により、ドライバーにとって決して快適なコースとはならない」と好意的に綴っている。

　３番目の評価である「良い」に含まれるサーキットに対しても、ポジティブな記述とした同メディアが「最悪」と位置付けた４コースについては、ジッダが「サーキット自体が非常に危険」、マイアミは「背景以外に提供できるものが多くない」、カタロニアは「エキサイティングでなく、スペインGPのマドリード移転は歓迎すべき変更」、メキシコは「モンツァ風だがモンツァほど刺激的ではない」、ロサイルは「熱疲労が許容限界を超える」、そしてアブダビが「記憶に長く残るコースではない」と厳しい指摘がなされた。

　なお、コロナ禍によって４年間もカレンダーから消えていた第５戦・中国GPの会場となる上海インターナショナル・サーキットと、昨季は初開催で様々なアクシデントが起きたラスベガス・ストリップ・サーキット（第22戦ラスベガスGP）は、前者は現行のレギュレーションでは初めてのレースであること、後者はまだ１度だけの開催ということで「評価なし」となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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