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モータースポーツ

15年ぶりにF1で日本人代表が誕生! ハース小松礼雄氏に期待の声が上がる一方、新生チームを懸念する向きも

THE DIGEST編集部

2024.01.15

 一方で、ハースの顔であり、名物チーム代表でもあったシュタイナーだけに、たとえチームが2018年のコンストラクターズ・チャンピオンシップで5位に輝いて以降は下位に沈み、昨季も最下位に終わったとはいえ、その離脱を惜しむ声も少なくない。著名なF1解説者のデイビッド・クロフト氏は「ハースは真のモチベーターとリーダーを失ってしまった。小松には最高の幸運を祈りたいが、今のところハースが最下位を逃れるシナリオを想像できるだろうか?」と、悲観的な展望を示した。
 元F1世界王者のデイモン・ヒルも、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で、「シュタイナーは明確なキャラクターがあり、断固とした性格で、自分の発言に自信を持っていた。人の心を惹きつける彼のことはファンも好きだっただけに、スポーツ界にとっては大きな損失だ」とコメント。退任(解任)の理由として、「Netflix」によってシュタイナー自身がより多くの注目を浴び「セレブになった」(ヒル談)一方で、チームの成績が振るわないというアンバランスさを挙げたが、前者については「彼に責任はない」と擁護した。

 いずれにせよ、ハース会長は「もう10位になることに興味はない」として、統計と工学のバックボーンを持つ小松のチーム代表就任こそが、チームの弱点を特定し、修正するのに役立つとの判断に至ったわけだが、この新体制が直面する問題や課題を、モータースポーツ専門サイト『CRASH』が挙げている。

「ハース会長は、小松と同じ出身のアンドレア・ステラ率いるマクラーレンが昨季見せた驚異的な回復に刺激を受けたのかもしれない。彼が現在、自社を前進させるため、エンジニアリングの専門知識を求めていることは明らかだ。しかし、今回の劇的な変化が、望ましい最終目標をもたらすという保証はない。さらなる投資が行なわれない場合、小松は最終的にシュタイナーと同じリソースで事業を運営しなければならないことになる」
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