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格闘技・プロレス

「フィニッシュまでの“答え合わせ”をしていた」井上尚弥がタパレスとの4団体統一戦を独自解説! 衝撃の10回KO葬の道筋を告白

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.01.30

井上はKOまでの道筋を丁寧に振り返った。写真:鈴木颯太朗

井上はKOまでの道筋を丁寧に振り返った。写真:鈴木颯太朗

 そして迎えた勝負の第10ラウンド。「残り3ラウンドだし、パワーをセーブせずにいこう」と思ったモンスターはガードを固めた上から渾身の右ストレートを2発放ち、フィリピン人ボクサーをついにリングに沈めた。バンタム級から転向わずか2戦目で、史上2人目となる2階級での4団体王座統一に成功した。

 この瞬間は「手応えはあった」と言うが、「自分の理想的な手数は試合を通してあまりなかったですね。力でねじ伏せたという感じ」と反省。決して納得するようなボクシングではなかったが、「試合を終えてホッとした。大橋(秀行)会長の安心した顔を見るのが好きなんですよ」と笑顔を交えながら、敬愛する恩師の顔を見て大仕事をやってのけたことを実感できたという。
 
 米放送局『ESPN』によると、次戦の防衛相手は元世界2階級制覇のルイス・ネリ(メキシコ)との噂がある。井上は、まだ正式決定ではないことを前置きしたうえで、「(ネリは)実力ある選手ですし、スーパーバンタム級でやる中ではターゲットのひとり」と興味ある相手だと認めた。

 さらに東京ドーム開催についても「最大のモチベーション」だと断言。大舞台でのタイトルマッチに胸を弾ませながら、「これだけ大きい会場でやることを嬉しく思いながらやっていきたい。今年はあと2回(試合を)やりたい」と目を輝かせながら今後の展望を論じて番組を締めた。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【PHOTO】井上尚弥がKO勝利!史上2人目となる2階級での4団体統一王者に輝く!

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