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バレーボール

強豪ペルージャ相手に石川祐希の天敵ぶりは健在も…フルセットで敗れたミラノ、3年連続でイタリア杯決勝進出を逃す

THE DIGEST編集部

2024.01.29

 第1セット、石川の好守からカジースキが2得点を決めてリードを奪ったミラノは、サーブエラーが2本続いて同点とされる。だが、石川のブロックアウトに続き、ポッロの巧みなネット際の対応とエースで猛攻をスタート。ロセルのサーブで3連続ブレークの後、レゲルスのエースと石川のライト攻撃などでリードを広げて試合を先行した。
 
 第2セットは序盤を優位に進めるが、カジースキの誤打に続きラリーを立て続けに落とし、サーブにもミスが出て接戦へ。不安定なレセプションから4失点に見舞われるなか、このセットまでアタック決定率100%の石川が3枚ブロックの上からレフト弾を叩き込んでサイドアウトを奪い、さらにサーブで3連続ブレークを引き出して2点差まで追い上げる。相手のセットポイントを2度にわたり阻止して粘るも僅差でセットを奪取された。

 第3セットは被ブロック5本のほかレセプションでも苦しみ、終始劣勢のまま献上。後がなくなり迎えた第4セットも前半を終えて8点のビハインドを負い、窮地に立たされる。だが、幾度もの対戦でペルージャの前に立ちはだかってきた石川がそこから猛反撃の狼煙を上げる。まずは、エース1本を含むサーブで3連続ブレークの起点となり、味方の好守から2段トスで追加点を演出。レゲルスのブロックとエースで1点差に迫ったところで、逃げる相手をブロックアウトで2度にわたり捕らえて同点とする。そして、22-22でライトからの強烈な打球を放ちついに逆転。直後に再びサービスラインから攻め込み、浮足立ったペルージャのミスを誘発してつかんだセットポイントを自らのバックアタックで仕留めてフルセットへ持ち込んだ。

 突入した第5セットを石川の先制点でスタートさせたミラノは、以降、2連続の被ブロックなどで5点のビハインドを負ってコートチェンジ。終盤に相手のミスが続いたところでポッロがエースを決めて11-12として粘るも次のサーブが入らない。リリーフサーバーにレオンを投入して勝負に出たペルージャに対し、ミラノは好守で持ち込んだラリーを落として握られたマッチポイントで、エースを許して試合終了。最後まで奮闘を続けたが僅かに及ばず、決勝進出の悲願は悔しくも実らなかった。
 
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