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モータースポーツ

「角田裕毅は常に過小評価されている」と同僚リカルドの母国メディアが指摘! 一方でマルコ顧問はレッドブル昇格争いに警告も

THE DIGEST編集部

2024.02.29

「レッドブルのシートを獲得するのを彼らは熱望しているが、それは『イジェクターシート(射出座席=戦闘機などで脱出する際にコクピットから飛び出すパラシュート付きの操縦席)』でもある。なぜなら、どのチームメイトもマックスには敵わず、すぐに士気が下がってしまう危険性があるからだ」
 
 かつて、ピエール・ガスリーが半年も経たないうちにトロロッソ(当時)に戻され、アレクサンダー・アルボンも1年半でリザーブドライバーに降格の憂き目に遭うなど、フェルスタッペンという天才とコンビを組むことは相当なリスクを負うことをマルコ顧問は指摘。また、決して候補が角田とリカルドに絞られているわけではなく、ペレスについても、まだチャンスが残っていることを強調した。

「チェコは一貫してパフォーマンスを発揮する必要があるが、彼が常にマックスと同じレベルで走ることができないのは明らかだ。しかし、もし彼がドライバーチャンピオンシップで今季も2位になり、加えて1、2レースで勝利することができれば、2025年のオプションのひとつになるだろう」

 もちろん、シート争いにはローソンが加わるのも確実であり、誰にとってもライバルは非常に多いが、角田はF1デビュー時から公言している「レッドブルでフェルスタッペンと一緒に走る」という目標を果たすための、貴重なチャンスをモノにするため、今季はより高いモチベーションを保ってVCARB01を駆ることになるだろう。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、全ドライバーへの期待を挙げるという変わった記事において、「角田はこれまでで最も風変わりで愛らしい F1のキャラクターのひとりかもしれない。どんなことでも、爽やかに、そして正直に答える彼は今季、キャリアの中で最も好調な状況で2024年を迎えることになる。簡単に言うなら、彼を応援しない理由を見つけるのは難しい」と綴っている。

 期待できる新しいチームと新しい車の他、様々な後押しを受けて、キャリアにおける重要な戦いに臨む23歳。直前テストで好感触を掴んだ地であるバーレーンで、素晴らしいシーズンのスタートを切れるかどうか、期待をもって見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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