専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

バーレーンGPの角田裕毅に対する各国メディアの評価は? 順位入れ替えついては理解を示す一方で「冷静さの喪失は許されない」との指摘も

THE DIGEST編集部

2024.03.05

『TOTAL MOTORSPORT』は、ヴァルテリ・ボッタス(ザウバー)、アルピーヌ勢と並ぶ最低タイの「4」を与え、「レッドブルのシート争奪戦に名乗りを上げるつもりでいる角田にとっては、望んでいたレースではなかった。11番グリッドからポイントを狙う必要があったが、そのような様子は見られなかった」と厳しく評した。

 また『RACE FANS』は、「57周中51周で、ユウキはチームメイトに対して先行していた。最終スティントでは2セット目のハードタイヤを装着し、アンダーカットで前に出たマグヌッセンを追ったものの、追い抜きはできなさそうだった。彼がリカルドを前に出すという指示に同意するかどうかは別として、フラストレーションからチームメイトにダイブボムを仕掛けたのは、ユウキにとって最高の瞬間ではなかった。ただし、これが彼の評価に影響することはない」として、こちらも採点は「6」としている。

 スペインのF1専門サイト『F1i.com』も同採点で、「RBのチーム代表としての初めてのポストレースブリーフィング後、ローラン・メキーズは何を感じただろうか。終盤でリカルドにポジションを譲るよう指示されたことで、ユウキは気持ちを抑えられなかったことだろう」と綴った後、チームの戦略に対して以下のように厳しい見解を示した。

「リカルドがソフトタイヤを履いていたとしても、その時点で入賞の可能性がほとんどなかったことを考えると、チームの決定は誤ったもののように思えた。チームは2023年を上昇気流に乗って終えたが、今週末のレースを見る限り、ファエンツァとビスターでのオフシーズン中の全ての変更は、チームにやや混乱を招き、後退をもたらしたようだ」
 
 スポーツ専門サイト『sportskeeda』の採点は「6.5」だが、「ユウキのレース後の行動は、将来のレッドブル・ドライバーになる可能性を台無しにしてしまう危険性がある。こうした、感情の高まりによる冷静さの喪失は許されない。終盤の日本人ドライバーのパフォーマンスは印象に残るものではなかったが、このスティントは多くの人々の記憶に残るものとなっただろう」と、寸評は極めてネガティブなものとなっている。

 最後に、採点ではなくランキングでの評価を下したのが、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』で、角田に対しては実際の結果を上回る「11位」。「予選での角田のパフォーマンスは素晴らしく、Q3進出を0.007秒差で逃したのは残念だった。彼はそれをターン8でのホイールスピンのせいだと考えているが、リカルドに対する0.149秒のアドバンテージは、彼らの相対的なペースを公平に反映していた」と予選での彼を称賛した上で、レースについては異なる評価を下した。

「レースでの戦略は角田にとって不利であり、最初のスティントでは10番手を走行していたにもかかわらず、ピットストップでアンダーカットによって失速していった。リカルドのソフトタイヤ選択の戦略により、終盤で順位を入れ替える状況が生まれ、そのフラストレーションが後の残念な振る舞いに繋がった。不必要な最後の騒動が、彼の評価を損なうことになってしまった」

構成●THE DIGEST編集部

【画像】ガレージにはネイマールの姿も! 角田裕毅ともご対面!!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号